連続して同じ場所にいたではなく、近くのもともとリスがよくいる場所にいたリスです。「同じ場所」のリスより幼く見えるし、しっぽの曲がり方が逆なので、たぶん別のリスでしょう。でも、２～３匹がここにいるので、きっと兄弟なのです。
　こちらは時々登場する「ビッグダディ」。白いヒゲ、お年寄りの雄のリスです。冬毛に隠れていますが、左耳の先はハート形に切れているはずです。
　去年の今ごろ、認知症を疑って心配したのですが、今年はとても元気です。この写真は笑顔に見えませんか？
松の木のてっぺんあたりで鳴き声を上げ、眺めていたらスルスルと降りてきて近づいてきました。
　すぐ近くには来ませんが、こんなふうに人を観察するゆとりを見せるリスです。
　去年は、木のうろに隠したクルミを探していたのですが、その洞というのが、折れて落ちた枝の根元の、樹皮だけ残った「わっぱ」のような部分でした。それがまるごと落ちたのです。かれは追いかけるように降りてきて地上をうろうろ探し、そのわっぱを拾い上げてのぞいています。「ない、ない」とあせっていました。実は、クルミはそのわっぱから転がり出て、目の前に落ちていたのですが。
　それに２度も木から落ちました。クルミの葉柄に飛び移ったのですが、落葉の季節、クルミは葉柄ごと落ちるので、そのまま落ちたらしいのです。すごすごと走り去る姿が年寄りの悲哀を表していました。
今年は今のところ、元気で若々しく見えます。