3月4日快晴、っでも放射冷却で寒い朝でしたが。
　リスが枯れ枝の皮をはがして、口に詰め込んでいます。何をしているのでしょう？
　リスのねぐらには2種類あって、木の樹洞（じゅどう）などを利用する巣と、木の枝や針葉樹の葉で作る大きな丸い巣です。
　アメリカのマツリスの生態を描いた昔のディズニー映画「ペリ」では、雄が丸い巣を作り、雌は樹洞で子どもを産むということでしたが、ニホンリスにもあてはまるのかどうかわかりませんが、どちらも存在することはたしかです。
　そしてどちらの場合も、中に木の皮などを敷き詰めて暖かくするらしいのです。実際、この朝のように巣材として木の皮を集める場面に遭遇することがあります。
　でも春が近づいているのに、わざわざ巣材を集める意味は？
　思うに、このリスは雌で、お産が近いのではないでしょうか？
　ねぐらを産室として、より暖かく改造中なのかもしれません。去年、子どもを連れて巣材を集めているおっかさんリスを見たこともあります。子どもが外に出てくるのは、5月初旬のころ。毎年楽しみです。
　とはいえ、実はこの場所のすぐ近くに、タカの仲間ノスリの巣があり、すでにノスリのカップルが来ています。この朝も、しきりに鳴き交わしていましたし、それをカケスが真似して、リスにいたずらをしかけていました。
　最後の写真は、頭上でノスリの声がしたため、フリーズしてしまった場面です。リスは、ネスミやウサギと同じ齧歯類ですから、危険を感じると体が硬直して動かなくなります。動かないことで、発見されにくくするのだと思います。それにしても、こんなに目立つ場所でフリーズとは？
　ぼくは知っています。頭上で鳴いたのは、ノスリではなくて、カケスだったことを。