A
B

この２枚のリスの写真（AとB）は同じ場所で同じポーズ、しかし撮影日は別で、1月21日と3月8日です。
　次のCは去年の12月13日、Dは今年2月28日です。こちらの撮影場所もすぐ近くです。C
D

幼く見えるリスで、ヒトが歩く道路からすぐの藪でクルミをかじるなど、比較的警戒心がゆるく、ＡかｒＤはすべて同一の個体だと思っていました。しかし実は別々の2匹の個体なのだと確信しました。。
　以前、Ａの写真を、冷たい冬の季節風の中で尾を風よけに使っているみたいだと紹介しました。でも、実はこれは、持ち上げた尾がやや右に曲がっているので、こちらから見ると頭を覆っているように見えているわけです。別の日に撮ったＢもやはり尾が右に曲がっていますね。
　一方、ＣとＤは尾が左に曲がっています。たまたまある時は右、ある時は左というわけではないらしいのは、同一の場所にいるリスは必ず左右どちらかの決まった方に尾が曲がっているからです。
人の一卵性双生児で、利き手が一方が右なら他方が左というケースがあるそうですが、この2匹も一卵性で生まれてきたのかもしれないなどと思うことも。
　たしかに、彼らの１匹を発見して撮影していると、近くに別のリスがいる気配があって、カサカサ音がしたり、鳴き声がしたりすることが多かったので、集団行動はしないはずのリスですから、兄弟とかごく近い関係にあるのだとは思います。