松枯れの大規模な伐採が始まり、リスたちが避難してしまったのか、しばらく会えませんでしたが、今朝久しぶりに2匹見かけました。そのうちの1匹です。タブの木で朝食中でした。
ところで、先日気になるニュースがあり、なぜ気になったのか考えてみました。そのメモです。
「ロシアが召集令状を電子化」というニュースが飛び込んできた。
「ロシア議会は、電子システムによる召集令状の通知を合法化する修正案を可決した」というもの。政府のウェブサイトに招集者リストが掲載された時点で、令状が届いたとみなされ、出国や車の運転などが禁止されるという。
「あのロシアならやりかねない」「日本じゃなくてよかった」などと他人ごとに思うだろうか。
日本では政府をあげて、国民がマイナンバーカードを取得するように必死になっている。すでにマイナンバーは与えられていて、「カードを作るのは任意」と説明されてきたのに、取得率を上げようとあの手この手を繰り出している。
そしてついには、国民健康保険を廃止してマイナンバーカードに代行させるとまで言い出した。任意のはずなのに。行きつけのクリニックでも、読み取り機を導入し、「受付と待ち時間が今までより長くなります」という通知が貼り出された。かえって不便になるとわかっていてなぜそこまでする?
酒田市民もあの手この手に捉えられて、カードを持たない市民は少数派になってしまったようだ。それでも取得に消極的、いや取得しないことに積極的な「確信犯」がそれなりの数で存在する。なぜか?
今の政権でも、形式的な民主的手続きさえ無視して、憲法解釈を変えたり、脱原発から積極利用に方針転換されたりしてきた。いつ「国防のために自衛隊員を徴収する」などと閣議決定されるかわかったものではない。その日……マイナンバーカードは大いに利用されるのではないか。
カードに年金の口座を「ひもづける」、国民健康保険を「ひもづける」等々、よく聞く「ひもづける」という言葉。実は、カードの最終目的は私たちを国家にひもづけることなのだろう。
なぜか今になって、独裁的な国が増えてきたように感じる。その中には「大日本帝国」の悪しきパロディのような国もあるけれど。
この国はだいじょうぶ? そうは思えない。平気で手続きをすっとばす政府、それを許す国民。体質は変わっていないのではないか。民主主義はこの国には根付いていないのだとつくづく思う。〇〇有事にかこつけて国会が閉鎖され、戒厳令が敷かれる。マイナンバーで任意に選ばれた適齢の国民が動員される、そんな日がどうかやって来ませんように。