福島に行ってきました
5月8日(日) 『福島の今を訪ねるバスツアー2016春』 ~自分の目で見て、食べて、考えよう~
というイベントに参加しました。私は昨年に引き続き2回目の参加です。 参加者は現地集合の人も含めると47人でした。 バスに乗り朝8時に東京駅前の丸ビルの前から常磐自動車道を経由して一路福島に向かいました。 浪江インターで高速道路を降り浪江駅から国道6号線沿いに浪江町、双葉町、大熊町、富岡町など沿岸部の現状を視察しました。 震災から5年が過ぎた現在の街の様子をつぶさに見ました。
浪江駅の駅舎の中をガラス戸越しに覗くとあの日からあの時間のままで停まった壁掛け時計。駅周辺の無人の街が見渡せました。 大熊町では原発までほんの近距離のところでありながらも『土盛りをして遮蔽工事を済ました場所』ではそこだけピンポイントで数値の低い場所があり5分という短い時間でしたがその場所に立ち見学もできました。 富岡駅は何もありませんでした。すぐ目の前には穏やかな海が見えました。印象的だったのは富岡駅のすぐ目の前の神社が無傷で存続していました。しかも周囲とはほんの数十センチの高低差にもかかわらずにそこだけ津波の被害に見舞われなかったのです。何百年の年月の中で過去の数度の津波災害を経験し『この場所は水をかぶらない』という経験智から選定して神社は建立されてきたのでしょうというガイドの方の解説も大変よく実感できました。ほかの被災現場でも同様の神社の事例が何か所かあるそうです。
沿岸部の視察の後は川内村のいわなの郷に移動して昼食。 そしてさらに村内の個人のお宅に移動して川内村で暮らしている人たちの現在の様子や心情などいろいろ聞かせていただけました。 今回のツアーで新たな出会いも沢山ありました。 福島への理解をさらに深める一つのきっかけを新たに得ることが出きました。 大変貴重な一日でした。 次回もこのようなツアーが企画されたならまた参加しようと思います。
震災から5年以上が過ぎました。 支援し続けようとする自分の気持ちや志がどこまで本物かと問われる日々です。 人間はどうしても「忘れる動物」ですから大事なことを忘れかけても思い出しやすいような回路や人脈を創ることが大切だと思いました。
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