湧き上がる音の渦は、まるでマグマのように次から次へと吹き出してきます。
ただそのマグマは演奏者によって、まだ溶け切らない岩石を巻き込んだ激しいうねりから、高温でペースト状に溶けまるで水の流れのようなものまで、さまざまです。
そして中間部で長調に転じ大河のように穏やかな流れにつながるシューマンならではの明暗の対比。
「クライスレリアーナ」大好きな一曲です。
演奏者
ホロヴィッツ、アシュケナージ、ケンプ、ブレンデル、ペルルミュテール、アルゲリッチ、ポリーニ
クライスレリアーナ wikipediaより
クライスレリアーナ (Kreisleriana) はロベルト・シューマンが1838年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集で、フレデリック・ショパン ショパンに献呈された。題名のクライスレリアーナとは、作家でありすぐれた画家でもあり、また音楽家でもあったE.T.A.ホフマンの書いた音楽評論集の題名(1814-15年刊)から引用されている。この作品はそれに霊感を得て作曲された。シューマンはその中に登場する、クライスラーという人物(ホフマンその人)を自分自身、さらに恋人のクララ・ヴィーク クララの姿にも重ね合わせた。作品は作曲者のピアノ語法がふんだんに使用されており、曲は、急-緩-急-緩・・・と配置されている。全曲は3部形式を基調とし、それぞれに共通し、全曲を統括するモチーフ (音楽) モチーフや曲想が見られる。作曲者を代表する傑作である。
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