今年の『保養キャンプin河津』
福島県在住の子どもたちとその家族を伊豆にお招きしてのんびり夏休みを取っていただくという、保養ネットよこはま主催の第5回保養キャンプが7月28日(木)~8月5日(金)まで、今年も伊豆・河津の古民家を宿泊所に8泊9日で行われました。 私は7月の30日に自分の主催する『朗読会』があったので、それを終え、途中の7月31日から最終日までの5泊6日ボランティアスタッフとして参加しました。 私は第3回目の保養キャンプから3年続けての参加です。参加された家族の中には3年続けての再会という子供たちもいて、毎年子供たちの成長ぶりを定点観測のように見守っています。 このキャンプの中で私のポジションは ① 『ばぶさんのお話おじさん』 ② 子どもたちの遊びと生活のメンテナンス ③ 名物『ばぶカフェ』 が主な役どころです。
◆今年のお話はばぶさん童話『からっぽ』、紙芝居『こぶたのマーチ』、宮沢賢治・作『注文の多い料理店』、をメインにやりました。期せずしてアンコールの声がかかりましたので土屋由岐雄・作『かわいそうな像』を読みました。 この他にゲリラ的に3回上演をしました。計4回の公演です。4回目の時には、さねとうあきら・作「おこんじょうるり」を読みました。
◆子どもたちの遊びと生活のメンテナンス 昨年のキャンプ終了とともに一年かけて準備をしてきた、ばぶさん流オセロ、名付けて『コブタカネコさんのオセロ』。166時間かけて製作した力作は、子どもたちだけでなく予想外に大人たちにも好評でした。 これは一つの駒が50㎜くらい(缶コーヒーの直径位)厚み12㎜、盤面は60㎝角のジャンボサイズ。白い面にあたる部分が『こぶた』、裏返して黒の面が『黒猫』で8×8=64個の駒の表情はすべて違う表情を書き込みました。時間がかかりました。 その日その日のメインの活動の前後やアイドリングタイムに随時対戦風景が見られました。
◆『ばぶカフェ』は茜珈琲さんからの差し入れでコーヒー粉を今年は6種類用意できました。家族の親御さんや、ボランティアスタッフや、見学や取材のお客様方にドリップコーヒーをお出ししています。3年目という条件も加味して、今年はこれに加えて『コーヒー豆&手動式のコーヒーミル』を持参してみました。 メジャーカップを用いて自分で豆を計量して~手動のミルで豆を粉に挽く~その粉をペーパーフィルターに入れて~お湯を注ぎ~コーヒーを抽出する…こうした一連の「手間」が子どもたちを魅了したようで、僕も私もと志願者続出。誰にコーヒーを飲んでもらいたいかの一番人気のお客様は地元のボランティアのKさんでした。探検家のような帽子にサングラス、短パン姿でジープ(正しくはジープでなくフォルクスワーゲン社の○○)を運転するKさんは子どもたちのあこがれです。なんてったってかっこいいんです。 何でもかんでも便利が進んでインスタント商品があふれる中で昔ながらの『手作業』を伴った淹れたてのコーヒーづくり、この体験はこれからの彼らの生活を捉え返すときに新たな視座を見出していく一つのきっかけになったろうと思います。
|