連日、新聞やテレビ・ラジオを賑わせている豊洲新市場の盛土の件で、当時の東京都知事だった石原慎太郎の迷走ぶりが際立っています。
13日、BSフジ「プライムニュース」では、この問題の質問に対して「聞いてません。これは、僕は、だまされたんですね。やっぱりね、言葉は悪いかもしれないけど、めくら判を押されたと言うかな、つんぼ桟敷に置かれたって言うかね。結局ね、してない仕事をしたことにして予算出したわけですから、その金どこ行ったんですかね。」とまるで他人ごと。
15日、夜の取材に対しは、当時の発言について「私は素人ですからね。下(市場長)から報告受けて、記者会見で報告しただけですよ」と責任者としての自覚なし。じゃ、あなたはスポークスマンですか。
17日、会見で「(外部の)専門家からこういう話があるから考えた方がいいと(当時の市場長)比留間英人氏に言った」と述べた。「市場長から聞いた」としていた自身の説明を訂正。
そして19日、都への情報公開請求で、東京都が2011年8月に建物の下に盛り土をしないという内容の工事契約を結んでいたことが分かりました。契約書には石原慎太郎知事(当時)の押印がされています。
このドタバタ振りには、呆れるばかりです。
それで思い出すのが、1975年の東京都知事選挙で、三期目を目指す美濃部亮吉について「もう新旧交代の時期じゃありませんか、美濃部さんのように前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか」との発言です。
石原元都知事は84才、前頭葉どころか記憶を司る海馬も退化してたのか。いや、彼の持病の「放り出し症候群」の再発でしょう。今までにも国会議員、都知事を任期途中で放り出していますが、今回は放り出すものがあるのかな?