皆様
都知事選で東京五輪が争点になる徴候が見られます。
鳥越俊太郎氏は本12日に行われた記者会見の最後に、福島汚染水問題が「under contorl」は「大嘘」と力を込めて断言しました。
その後この場面をテレビは取り上げられておりませんが、鳥越氏の覚悟の程が伺われます。
今週の週刊ポスト(7月28日号)は本日立候補した上杉隆氏のインタービュー記事を掲載し、その中で公約として「一番は都税の無駄遣いの象徴・東京五輪 です」、「まず現在の五輪組織委員会を一旦白紙改変します。森喜朗会長も敬意を持って勇退してもらいます」などの考えを伝えております。
昨年7月8日記者クラブで鳥越氏が司会をした記者会見での私の発言を別添いたします。
記者会見報告 引用元:渡辺一枝
2016年7月8日、プレスセンターの日本記者クラブ会議室で、記者会見がありました。 呼びかけ人の鳥越俊太郎さんが司会としてマイクを握られ、まず挨拶されました。 そして澤地久枝さんが挨拶と経過報告をされ、出席の呼びかけ人が一言づつ発言しました。 出席者は、落合恵子さん、神田香織さん、小林節さん、村田光平さん、そして私(渡辺一枝)です。
(前略)
●村田光平さん
みなさん同様、最近の世の中の動きを見ていますと一つの絶望感に囚われてしまいます。 どんどん力ずくで、我々の恐れていることが実現しそうになっていく。 そういう中で私は、一つの言葉で自分を慰めます。 3年ほど前から「天地の摂理」という言葉を作りまして、これは哲学から見出される歴史の法則だと思います。 その歴史の法則からすれば、奢れるもの久からず、そしてすべての独裁は死滅せしめられる、そういった天地の摂理によって心を慰めています。 こうなりますとすべての自然現象も、天地の摂理の応援団になってくれるわけです。 その独裁との関係で私が一つ指摘しているのは、今の原子力独裁、何を言っても無視される原子力独裁、それと軍国主義は相通ずるものがある。 何かと言うと、恐ろしいこと、恐るべきことをしたことに対して反省をしない、そして巻き返しをする、この点で全く重なる。 けれどもその分、原子力独裁も「天地の摂理」には敵わない筈であるということで慰めています。 今日せっかくここに来たので、いま最も危機的状況について一言します。 二日ほど前に福島の現場を示すユーチューブが送られてきて、それを見ていると、止まない水蒸気が出続けているのですが、閃光が走っている。 これについて再臨界の可能性があるという立場の人がいて、私は著名な専門家に確認をしました。 専門家は再臨界ではないだろうという人と、意見は二つに分かれています。 しかし問題は、最近ある有名なインターネットでアクセス日本一と言われる方が、700人の聴衆を前に驚くべきことを言いました。 いま起きているのは再臨界であって、空中にはプルトニウムを含む中性子線、トリチウムが空中に漂っている。 これが中国、ロシアに到達し、両国首脳が立ち上がって国際管理の話を始めているという話も出てきています。 私はそういう恐ろしい情報が出てきた以上、少なくともその検証を行うことは絶対に必要だろうと思います。 それは国際専門家チームによる検証でなければならないということで、全世界にそれを伝えているところです。 4年たっても解決はしない、アンダーコントロールはとんでもないです。 全世界がそれを嘲笑している、そういう状況のもと、国際協力は原発事故が生じた場合は義務付ける制度を作るべしという提案をしています。 そうするといま問題は、国際協力をしなければ国際管理という恐ろしい方向にいってしまうだろうという危機の現状を皆さまの念頭に入れておいていただきたいと思っています。
(後略)
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その際指摘した危機的現状は何ら改善を見ておりません。
予見される東京五輪返上の具体的可能性の表面化は日本のみならず世界を目覚めさせることとなると思われます。
主要都知事候補に発出したメッセージ例を別添いたします。
主要都知事候補宛メッセージ 2016年7月13日 引用元:村田光平
中国外交部の陸慷報道官は6月14日の定例記者会見で、日本政府は早めに福島原発漏洩事故の本当の状況について日本国民や周辺諸国、国際社会に対する責 任ある返答をするべきだと述べた旨伝えられております。フランスのル・モンド紙も福島の現状を詳しく伝えだしております。日本では報じられません!
諸情報を総合すれば、東京五輪返上は、日本の自浄能力によるのか、IOCによる失格判定によるのか、いずれにせよ時間の問題になったと確信いたします。 都知事選の争点となることは不可避と思われます。福島と熊本のため全力投球するためという名誉ある撤退は今なお可能と思われます。
五輪返上は英国のEUが種を植えつけた「世界の病める主流の変化」の端緒になることでしょう。 世界の主流の変化の兆候が早くも表面化し始めました。 このほど伝えられたChristine Lagarde IMF専務理事によるギリシャを毎回オリンピックの主催国とするようにとの発言に対しては、ハーヴァード大卒の米国の友人(ペリー提督の末裔)から経済的 理由からではなく、五輪本来の精神に立ち戻らせる立場からの支持が早速9日寄せられました。
特に注目されるのは、本10日付朝日新聞朝刊に掲載された「原発プロパガンダ」(岩波新書)の書評です(こちら)。 同書評は、電通と博報堂が福島事故までに2兆4千億超の原発推進広告費を使いメディアも陥落した旨、また最大の問題は3・11後、一度は影をひそめた原発 広告が平成13年3月頃から復活し、「放射能の危険性は小さく、健康への悪影響はない」という「安心神話」を流布していることだと指摘しております。原発 推進を支える問題の総括原価方式が今なお存続していることは信じがたいことです。 ご理解とご支援をお願い申し上げます。 都知事選でのご健闘を心からお祈りいたします。 敬具 |
ご理解とご支援をお願い申し上げます。
追伸
補足させていただきます。
現在最も注目されるのはガーディアン英紙記者及びユマニテ仏紙記者が伝える近日中の仏検察当局によるJOC関係者の喚問要求の可能性です。東京五輪の帰趨を左右する問題です。
裏金疑惑で「東京五輪中止」が現実味…フランス検察当局が執念を燃やす理由とは 引用元:2016年5月30日 6時0分 週プレNEWS
五輪開催を「黒いカネ」で買った疑惑が浮上…(JOCホームページより)
東京五輪が崖っぷちだ。
JOC(日本オリンピック委員会)と東京五輪招致委員会がコンサル会社に2億2千万円を支払い、五輪開催を「黒いカネ」で買った疑惑が浮上。そんな日本に国際社会の厳しい視線が注がれている。
その急先鋒がフランスの検察当局。捜査本部を設置し、「このまま東京五輪を開催させるものか!」とばかり、疑惑解明にひた走っているという。
なぜフランス検察は日本という遠い国で浮上した疑惑の解明にこだわるのか? この疑惑を最初に報じた英・ガーディアン紙の記者が言う。
「捜査の大号令をかけているのは、フランスのパトリック・カネールスポーツ大臣、ジャン=ジャック・ウルヴォアス司法大臣です。カネール大臣はサマランチ体制下のIOC(国際オリンピック委員会)の金権体質を嫌い、欧州を挙げての五輪浄化を提唱してきた政治家。そこに次期大統領選に色気があり、得点を稼ぎたいウルヴォアス大臣の思惑が重なり、2014年ソチ五輪のドーピング疑惑を念入りに捜査していた。
JOCの裏金問題は、そのドーピング疑惑の中心人物であるラミン・ディアク元IOC委員を捜査する中で芋づる式に浮上した。だから全容解明にも力が入るんです」
では今後、JOCに向けてどんな一手を打ってくるのか? 仏・ユマニテ紙記者が言う。
「フランス検察はJOCが支払った裏金の総額は約37億円とにらんでいます。最初に送金された2億2千万円では、五輪開催地の決定権を持つメンバーへの付け届けには足りないとするラミン氏にJOCが追加送金した疑いがあると。それを解明するため、当初、東京五輪招致委員会の評議会議長である森喜朗元首相をスケープゴート的に召喚し、事情聴取する意欲を見せていました」
だが、竹田恆和(つねかず)JOC会長が5月16日に行なった国会答弁により、そのシナリオは大きく変わったのだという。独・シュピーゲル紙記者が話す。
「フランス検察は『契約書の開示は原則しない』という竹田会長の答弁を重視しています。これは契約書という物証が存在していることをJOC自ら認めたことを意味している。贈収賄の立件に自信を深めたフランス検察は今後、招致委員全員を喚問して聴取、その上でJOCから裏金を受け取ったIOC関係者を訴追する動きに出るはずです」
そうなった場合、IOCの選択は以下の3案のどれかになる公算が大きい。(1)「JOC委員を全員罷免し、新執行委員会をつくるよう勧告」、(2)「IOC臨時総会を開いて東京五輪中止を決定。代替地にロンドンを推薦」、(3)「IOC浄化のため、今後の五輪開催予定を白紙化する」だ。
前出のガーディアン紙記者が続ける。
「ただ、(1)案はあまりもに甘く、フランス検察の追及がさらに厳しくなりかねない。おそらくIOCは(2)案か(3)案のどちらかを選択するでしょう」
もしも東京五輪の開催返上が現実になれば、日本は国際社会で恥さらしとなる。フランス検察がJOC関係者の喚問要求を突きつけるXデーは「革命記念日の7月14日から、リオ五輪開催日の8月5日の間」(前出・ユマニテ紙記者)と目されている。
このまま東京五輪は幻と終わってしまうのだろうか?
(取材/岸川 真) |