虔十公園林・考 ②虔十さん私の勝手な時系列の妄想
根拠は全くありませんが、私の勝手な妄想(推定)をいろいろ添えてみます。 ◆両親は虔十という名前をどんな由来や発想から名付けたのだろう? 10人兄弟の末っ子か、もしくは、10月生まれで『虔十』となづけた。 ◆虔十のお父さんとおっかさんは幼馴染の同級生。 虔十さんが杉を植えたいと願ったのは14歳位の春 ◆それにしても「700本の杉」の700はどこから出てきたのだろう? 掛け算ができる程度の学力はあったのかも…。
虔十の家の後ろにちょうど大きな運動場ぐらいの野原がまだ畑にならないで残っていた。 ◆どのくらいの広さの空き地だったのかな? 700本だから縦横2メートル間隔位ずつで植えたとして1列に30本で横に23列 縦 約600メートル 横 約50メートル程の広さの空き地。 (虔十は)杉苗を植える穴を実にまっすぐに、実に間隔正しく、それを掘ったのでした。 一時間で杉苗10本分の穴を掘ったとして70時間かかる? 朝から夕方まで1週間以上かかった作業。
◆虔十と虔十の兄さんとは何歳離れているのかな? 二人は『5歳違い』として虔十14歳、兄19歳 『虔十、あそこは杉植えても育たない処だ、それより、すこし田でも打ってすけろ』といった兄さんはこのとき19歳。成人式前の若者。尋常小学校を卒業して高等科へ進んだ。
◆虔十はお父さんが何歳の時の子どもだろう? 40歳の時に授かったとして、 「虔十の杉の木を植えたいという希望(14歳)」に対して 『買ってやれ買ってやれ、虔十は今まで何一つ頼んだことがなかったもの、買ってやれ』 と快く許可をしたときのお父さんの年齢は54歳。
虔十がチブスで死んだのは18歳、兄23歳、父58歳。 虔十のお父さんも、もう髪が真っ白でした。真っ白なはずです。 虔十が死んでから、20年近くなるではありませんか。 この時虔十のお父さんは78歳。 博士の問いに対する校長さんの説明 「ここが町になってから、みんなで売れ売れと申したそうですが年寄りの方(80歳前後)が『ここは虔十の唯一つの形見だから、いくら困っても、これをなくすることは、どうしてもできない』と答えるそうです。」
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