スパでの親子の触れ合い
昨夜、スパに行き入浴してきました。町田市に広がる多摩丘陵の一角に位置する、源泉かけ流しのお湯、周辺の緑溢れる景観と9種類の浴槽が私のお気に入りのスパです。 土曜日の夜、そしてゴールデンウイーク初日の晩(8時を過ぎてました)ということもあって場内はいつもより混み具合が濃かったです。 そして混み合う顔ぶれを見て目立ったのはいつもよりも子供たちの人数の多さです。 殿方の浴室内です。幼児・学童(低学年も高学年も)が普段の日よりも2~3倍はいました。 家庭内のお風呂と違い広々とした浴室です。何より開放感が違います。 小走りになったり、はしゃぎ声の会話の声も大きめになったりです。 実害や不慮のケガなどに繋がらない限りは大目に観てあげましょう。 このスパに来慣れている学童は親元を離れ友達と連れ立ってあっちこっちの浴槽を巡ります。
父親につかず離れずで泡風呂の泡の出具合や湯の流れ具合を探索し実感し、時には驚嘆の声を発している子どももいます。 お湯につかってリラックスしている父親、我が子の見守り方もいろいろです。 ちょっと危なそうなときの言葉かけ注意も口うるさくないのがいい感じです。
湯に程よく浸り、浴槽を出て洗い場に移動しました。 髭剃り、洗髪、身体洗い、軽石で足裏をこすりなどしていますと、後ろの側の列の方から背中越しにシャワーのお湯が何度か飛んできます。 振り向くと大学生(?)の若者が、シャンプーの泡などを勢いよく落としている最中です。 故意にではないのですが、それにしてもシャワーの仕方が下手なのか、それとも隣近所への配慮ができないのか、その様子に言葉には出さずに「おいおい、もうちょっと塩梅よくやれよ」と私は内心つぶやき、そのうち上達するようになるだろうさ…と自分の洗いの続きに戻ります。 暫くお湯が飛んでこなくなったのでちらっと振り向くともう彼の姿はありません。 やっぱ一言声掛けしてやったほうが彼の為にはよかったのかなぁなんて思いつつ身体を洗っていますと、別の方向からお湯が飛んできました。 あれ?と手を止めると左隣のさらにもう一つ先の左隣の若いパパさんが「すいません」と笑顔で言い、まん中のブース(私の左隣)でシャワーをしている息子(学童)にシャワーの扱い方を具体的に教えています。 子どものほうは言われている意味をすぐ理解できずにいましたが、いずれ学習していくことでしょう。
再び浴槽に移り腰湯につかります。 私のすぐ次に浴槽に入ってきたのは、ちょっとメタボなパパさんと幼児(幼稚園の年中位)さんです。パパさんのリクライニングシートに収まった子供の幸せそうな顔。 「50まで数えたら出よう」の誘い掛け。身体を温めてから出ようという配慮からなのでしょう。 パパさんの提案に数えだす得意げな顔、10までは自信たっぷりにカウントしましたが、その先はちょっともどかしい。 20を数えきるころからはパパさんも声を添えてカウントしています。 どうかな、50まで数えられるだろうかと興味津々でチラチラ見ている私と目があってしまいました。 照れたり嬉しそうにしたりしながらパパさんの顔と私の顔を見つつカウントは続きます。 30をすぎ40もこして、とうとう50まで数え切りました。 達成感と満足感にあふれたその子の表情の晴れがましさ。
親子で入浴中の心の触れ合い、普遍性を感じました。
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