童謡 アルプス一万尺
一番最初にこの歌と出会ったのは小学校3年生の時でした。(もう54年前のことなんです。) この歌の「アルプス」とは日本アルプスのことで、私はこの歌の中の何番だかは忘れましたが ♪きのう見た夢でっかいちっちゃい夢だよ蟻がリュックしょって富士登山♪ というところが好きで、何故かここだけを時たま口にしていました。 自分がやっていること、これからもやろうとすることを揶揄するというのでなく自分への応援歌として歌うのです。蟻のようにちっぽけな虫だって志をもってコツコツのぼって行けばいつか富士山だって頂上に立てるのだ。さあ今日もこつこつやるぞ。
今回の記事を書くにあたってインターネットで参考資料を拾い集めていましたら、 私の記憶の中の♪…蟻がリュックしょって…♪の『あり』は間違いで正しく(?)は『蚤(のみ)』で2番の歌詞だということも判りました。 しかも驚い事に 童謡「アルプス一万尺」の歌詞は29番まであったのです。 せっかくですから1~29番までの歌詞を紹介します。
1番 :アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ 2番 :昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよのみがリュックしょって 富士登山 3番 :岩魚釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す 4番 :お花畑で 昼寝をすれば 蝶々が飛んできて キスをする 5番 :雪渓光るよ 雷鳥いずこに エーデルヴァイス そこかしこ 6番 :一万尺に テントを張れば 星のランプに 手が届く 7番 :キャンプサイトに カッコウ鳴いて 霧の中から朝が来る 8番 :染めてやりたや あの娘の袖を お花畑の 花模様 9番 :蝶々でさえも 二匹でいるのに なぜに僕だけ 一人りぽち 10番 :トントン拍子に 話が進み キスする時に 目が覚めた 11番 :山のこだまは 帰ってくるけど 僕のラブレタ- 返ってこない 12番 :キャンプファイヤーで センチになって 可愛いあのこの 夢を見る 13番 :お花畑で 昼寝をすれば 可愛いあのこの 夢を見る 14番 :夢で見るよじャ ほれよが浅い ほんとに好きなら 眠られぬ 15番 :雲より高い この頂で お山の大将 俺一人 16番 :チンネの頭に ザイルをかけて パイプ吹かせば 胸が湧く 17番 :剣のテラスに ハンマー振れば ハーケン歌うよ 青空に 18番 :山は荒れても 心の中は いつも天国 夢がある 19番 :槍や穂高は かくれて見えぬ 見えぬあたりが 槍穂高 20番 :命捧げて 恋するものに 何故に冷たい 岩の肌 21番 :ザイル担いで 穂高の山へ 明日は男の 度胸試し 22番 :穂高のルンゼに ザイルを捌いて ヨ-デル唄えば 雲が湧く 23番 :西穂に登れば 奥穂が招く まねくその手が ジャンダルム 24番 :槍はムコ殿 穂高はヨメご 中でリンキの 焼が岳 25番 :槍と穂高を 番兵において お花畑で 花を摘む 26番 :槍と穂高を 番兵に立てて 鹿島めがけて キジを撃つ 27番 :槍の頭で 小キジを撃てば 高瀬と梓と 泣き別れ 28番 :名残つきない 大正池 またも見返す 穂高岳 29番 :まめで逢いましょ また来年も 山で桜の 咲く頃に ※「ランラララララララ・・・」の部分は省略してあります。
記憶とはいい加減なところがあって1番の歌詞で「子ヤギ」ではなくて「小槍」でした。 小槍というのは槍ヶ岳の山頂付近にある岩のことで「小槍」の標高は3,030mで、ちょうど一万尺なのだそうです。 元歌はアメリカ合衆国の民謡・愛国歌でヤンキードゥードゥル(英語:Yankee Doodle)です。 'Yankee'とはイギリス軍がその植民地アメリカの軍隊を指して使っていた言葉で、'Doodle'とは「まぬけ」というような意味です。替え歌ですから元の歌詞の世界とは全く別物で作詞者は不明ですが、京大山岳部の学生、とする説が有力なのだそうです。
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