前回のノートから3週間が経ってしまいました。
作戦変更、飛び飛びで受験していても身につかない、かと言って練習する手立てもない。そこで集中的に受験しその体験から二種免許の運転に慣れるしかないということで、この3週間で6回の受験を試みました。その成果か、路上試験(約6Km)での完走も続くようになり、あと一歩。
一昨日、試験終了後に試験官から「明日、受けられますか」と問われ、「ぜひ」と即答。内心いよいよ終着点近しかと、ほくそ笑みながらも、それが楽観主義である私の悪いところかと自問自答・・・・。
確実に慣れた路上Aコースを走るため、初めて受付開始時間15分前から窓口に並び、受験番号1番をゲット。1番ですと必ずAコースを走れるのですが、2番以降ですと1番の成績次第で、Bコース・Cコースになってしまう可能があるのです。
試験官は、例の講釈が多いが目からウロコの解説をする試験官。この状況だと今日は合格の可能性が大ではないかと、また楽観的観測。
ここは試験官とさしの勝負。この4ヶ月の成果を見てくれとばかりに、勇んでエンジンスタート。
構内試験の課題は難なくクリアー。路上に出てもウィンカーを出すのが遅かったかな程度の軽微なミスでほぼ無難にこなし、手答えはアリアリ。ただ気になったのは、コース後半4分の1辺りから試験官が居眠りをしていたこと。ひょっとして減点オーバーで採点をやめたのか、それとも寝たふりをして、こちらの様子を覗っているのか。
とりあえず試験は終わり試験場に帰還、試験後の面談に入りました。
試験官「今日は、ご自身でどう思われますか」
うっ、そう来たか。「ウィンカーを出すのが遅れたところがありましたが・・・」
「まだ、運転が荒いですね。あなたに最初についた時、こんなに荒っぽい運転では二種は無理だと言いましたよね。」
「だいぶ改善はされていますが、まだまだ荒い」
「以前にも申しましたが、杖をついたお年寄りがポールにつかまり立っているんですよ」
「はい、そのつもりで運転しているのですが・・・」
「普通一種免許と大型一種免許の違いは単に車体の大きさの違いです。でも、大型(中型)二種は、他の車はすべて同乗者は座っていますが、バスの乗客は立っていることが前提、これは運転する上で、非常に大きな違いです」
それから延々と最近車内事故が多いことや路線バスの特性など以前にも聞いた話を・・・、
「では、いつもの技能試験の窓口前で待っていてください」
「はい、ありがとうございました」
あ~ぁ、またもやダメか、もう、そろそろ潮時かな、せめて年内いっぱいはガンバろうかな、などと思い悩みながら待つこと30分
「中型二種受験の方窓口へ」
一緒に受験した2番の人と窓口に行くと「はい、次回は来週火曜日です。よろしいですか」
あれ、私の書類がない!
「はい、
関さんは合格! 取得時講習を受けてから免許を交付します」
「えっ、試験はもうないんですか。 ありがとうございます」
何となく、あっけない幕引き 喜びよりも目標がなくなった淋しささえ感じました。
振り返ってみると、8月初旬に大型二種免許を取ることを思いつき、8月16日に学科試験を受かり、21日に初めての技能試験、それから今日まで114日間、21回目の技能試験で、やっとの合格でした。
その間にかかった費用は、交通費は除いて180、650円。教習所での相場が400,000円と聞いていますから時間はかかりましたが費用は半額以下で取れたということです。
それよりの収穫は、自動車の運転を基本から見直すことができたということです。
お読みいただいている皆さんがバスに乗った時、もしお年寄りや体の不自由な方が立っていたら、ご自身はもとより気付かずに座っている人に声をかけてでも、座らせてあげてください。いくらベテラン運転手だろうと、路地から子供が飛び出してきたら急ブレーキを踏まざるをえません。そして、その結果が思わぬ事態を招いたとき、バスは運行停止になり、影響を受けるのは乗客全員です。
8月は青々としてた芝生がご覧のとおり