中型二種の免許証をもらうには取得時講習を受けなくてはなりません。
取得時講習とは、《旅客車講習》運転に係る危険の予測や夜間など悪条件下での運転、子供、高齢者、身体の不自由な方への対応などを実車やシュミレーターを使って行う講習と。《応急救護処置講習》心肺蘇生法、止血法など応急救護の実技を行うもので、それぞれ6時間ずつ課せられています。
その講習を受講できる公認の自動車教習場は、神奈川県内には1ヶ所しかなく、そこへ電話で問い合わせてみると、なんと来年の三月までは予約でイッパイ、早くて四月とのこと。
なに!中型二種の取得者がそんなにいるはずがないのに!
技能試験の難度といい、この講習のキャパの少なさといい、何か意図的なものを感じます。免許の取得は、県警天下り先の公認自動車教習所へ行けということなのかな?
その後ネットで調べたところ、取得時講習は県内で受ける必要性もないようなので、早速、府中の警視庁運転試験場に電話で問い合わせをし、1月に東京都多摩市の東急自動車学校で受講することにしました。それにしても何となく水を差されたような気分で、腑に落ちません。
正月明け9日と12日の二日間、計12時間取得時講習を受けてきました。
5年前に移転した東急自動車学校の近代的な建物 講習内容は、一日目がシミュレーターと実車を使って、危険予測と風雨や積雪などの悪条件の体験実習。二日目が、心臓マッサージや人工呼吸、AEDの使い方、三角巾を使って傷、骨折の手当などの応急救護の実習でした。
シミュレーターはご覧のようにゲームセンターにでもあるような飛行機のコックピットさながら、色々な悪条件が体験できるのですが、筺体全体が動くので10分も乗っていると船酔い状態、気分のいいものではありません。これをつごう3回60分も運転させられるのですから老体にはかなり応えました。
このマネキン相手に心臓マッサージやAEDを実体験、これはかなりやり応えのある実習でした。実際にそれが必要な場面に遭遇した時、はたして躊躇なくできるかは疑問ですが、漠然とでも知っていることが役に立つのでしょう。
昭和45年に16,765名あった交通事故死者数が昨年は4,411名、ここ12年連続で減少しており、この取得時講習も一部寄与しているようです。なにしろ人間は心拍停止してからの3分間で救命の可能性は20%まで落ちてしまうそうですから、一刻を争うことは間違いありません。最近は、この応急救護講習のもっと簡略化したもを普通免許の取得時にも行っているようです。
いよいよ明日、この講習終了証明書を持って神奈川県警の運転免許試験場に行き、中型二種免許の交付を受けてきます。二種免許挑戦を思い立ってから苦節(嘘!)5ヶ月。 最近は目標、張り合いが無くなって生活がだれ気味、ここは気を入れ替えて、次なる目標を探さなくては!