皆様
大きな動きが始まる気配を感じております。
最近の諸報道を踏まえた所感をお届け致します。
母性文明及び国連倫理サミットの提唱の源泉である先哲の考えに言及しております。
ご理解とご指導をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
『福島原発事故と東京オリンピック問題』 引用元:2018.4.2. 村田光平
福島原発事故は100年以上かかる廃炉など収束から程遠く、再稼働、再処理は本来問題外の筈です。安全を保証する体制が欠如している無責任な現状は、不道徳以外のなにものでもありません。事故処理に全力投球していない証拠であると海外から目されている東京五輪は、「under control」という世界が驚く大嘘に立脚しており、不道徳の誹りを免れません。使用済み核燃料のドライキャスク収容、巨大地震の発生により予見される2号機の崩壊、これに接した排気塔(広島原爆を超える放射能の流出を招きうる)の倒壊など、首都圏を住めなくし得る事態への対応という緊急諸課題を前にして五輪どころではないはずです。 日本の現状を憂慮する海外在住の知人からは日本国民の責任にかかわる問題として、福島原発の危険な現状を海外に知らせない東京五輪をこのまま放置できず、「選手たち、観客として東京を訪れる国民の健康を危険にさらす可能性をも否めないという事を、私はオリンピック参加国に通達しようと考えています」との強い決意を伝えるメールが寄せられました。
最近、原発に関しては「懲りない面々」がいまなお存在し、論議にはかなさを感じております。原発は人道問題であります。決め手となるのは倫理であり、後は「天に任せる」という気持ちが心の支えになりうると思われます。慰められるのは下記の先哲の言葉です 特に、日本社会は老子の正しさを立証しつつあります。老子の考えにも通ずる歴史の法則「不道徳の永続は許されない。すべての独裁は終焉せしめられる」の立証は、独裁者が増える傾向の世界の新たな課題となりつつあり、今後の日本の役割が期待されます。
*プラトン 「すべての王様は哲学者でなければ人類の不幸はなくならない。」 *老子 天網恢恢疎にして漏らさず。 *サンテグジュペリ(星の王子様) 「大切なことは目では見えない。心だけが見ることが出来る。」 *チャップリン(映画「独裁者」) 「我々は考え過ぎて、感ずることがあまりにも少い。我々が必要としているのは機械よりも人間愛であり、利口さよりも思いやりと優しさである。」 *ガンジー 「地球は人類の必要は満たせても各人の貪欲は満たせない。」
これらの先哲の言葉が母性文明及び国連倫理サミットの提唱の源泉になっております。 不道徳の永続を許さない歴史の法則は世界を民事、軍事を問わない核廃絶に向かわせると 確信しております。 |