昨年の丁度今日、2017年4月13日にピアニスト仲道郁代による、ヤマハ・ベーゼンドルファ・スタインウェイの順で並べられた3台のピアノの弾き比べが、なかのZEROで開催されました。
この演奏会については既に昨年4月14日に、この「同窓会やろうよ」の下記URLにて関雅行氏から詳細且つ専門的に報告されています。
https://yarouyo.jp/readnote.php?no=1411&pls=1&prc=0&rcn=0演奏会は第一部と第二部に分かれていて、上記URLでは主として第二部についてコメントされてましたので、
今回は第一部について少し触れてみたいと思います。
第二部では、3台のピアノで、奏者がそれぞれのピアノに相応しいと判断した別々の曲が演奏されました。
一方、第一部では3台のピアノで順番に同じ曲の一部分を演奏して比較するものでした。
始めにベートーベンのOp.53ワルトシュタインの冒頭部分が弾かれました。
3台が順番に弾かれ、弾き始めは違うなと感じるのですが聴いてる内にだんだん違いが判らなくなってくるから不思議です。
それぞれのピアノの特徴について仲道郁代が解説した後、
次にショパンの Op.22 華麗な大ポロネーズとノクターン第20番遺作の各一部分が続けて演奏されました。
ベートーベンの重厚な感じと違い、いかにも華麗であったり、又ロマンチックな曲で、ピアノに依って音の透明感が違うような気がするのですが、これも聴いてる内に分らなくなってきます。
一番違いを感じるのは、私にはピアノの個性よりも、むしろ置いて有る場所と座席の位置関係による方向や音響の違いのような気さえするくらいでした。
その時の音源を下記URLにUPしましたので、興味のある方は是非お聴き頂きたいと思います。
例に依って、後方の席でデジカメで録画したものをMP3に変換したので音質が悪い点はご容赦下さい。
(又、本来録音禁止ですが、今回も1年で勝手に時効!)
https://yahoo.jp/box/zDQ3LCベーゼンドルファ → ヤマハ → スタインウェイの順だったと思いますが、違いは感じられるでしょうか?
まあ録音が録音なのでこれで差を感じるのは難しいかも知れません。
色々な演奏会やコンクールでも各メーカーのピアノが使用されていますから元々どれも高級ピアノである事には変わりなく、ピアニストの演奏で聴き手がその差を認識するのは難しいのかなと言うのが私の印象でした。
弾いてる人には大きな違いが有るのだと思いますが、聴く側は分る人には分るのでしょうけど、分らない人には分らないのかも知れません。
何はともあれ、聴き比べの専門家と一緒に珍しい弾き比べを聴けて、とても楽しいひと時でした。
追加:2018_04_14
一年も前のことで忘れていましたが、ファイルをよく探したところ、協奏曲での比較もされていて、ベートーベンの第5番皇帝の冒頭部分とチャイコフスキーの第1番の一部分も有りましたので、下記URLに追加しました。
順番は先のソロ曲とは違うようですが。
https://yahoo.jp/box/pRbjoV