幼い子供は、ひとつ味を占めると失敗するか、親(大人)にとがめられるまで、同じことを繰り返します。
安倍首相の国会での答弁を見ているとワンパターン、野党の質問に対して都合の悪いことは、正面からまともに答えず、論点のすり替え、はぐらかし、最後には全く関係ないことを延々と喋りまくる、それも何の衒いもなく、どうだと言わんばかりの顔をしているのです。
質問している野党ももっと突っ込んだらいいのにと思っていたのですが、昨日の朝日新聞にそれを信号無視に例え数値化して検証した記事が載っていました。
森友問題で財務省が捏造した嘘の資料で一年間意味のない議論を続け、他にもこの様な噛み合わない議論を延々と続ける。国会の開催費用は一日3億円とも言われています。
暗澹(あんたん)たる思いになるのは、私だけでしょうか。
首相の答弁、「信号無視話法」 引用元:朝日新聞 2018.06.20.
首相の答弁、「信号無視話法」 枝野氏との討論、会社員が分析
安倍晋三首相らの国会答弁を独自に分析する手法が、インターネット上で注目を集めている。質問と関係のない答弁を「信号無視話法」と名付けて色分けしたり、質問の趣旨をずらした答えを「ご飯論法」と指摘したり。いずれも森友・加計(かけ)学園問題などに正面から答えない首相らの姿勢を浮き彫りにしている。
■「赤」質問に無関係34% 「黄」内容繰り返す41% 「青」きちんと回答4%
立憲民主党の枝野幸男代表は3日、甲府市での講演会で5月30日に行われた党首討論をこう批判した。
「赤と黄色で埋め尽くされている。とにかく聞かれたことに答えない。答えても論点をずらして答える」
枝野氏が取り上げたのは「信号無視話法」。東京都の会社員、犬飼淳さん(32)が考案した。犬飼さんは党首討論での首相答弁を分析。質問にきちんと答えたら「青」、質問の内容を繰り返したら「黄」、質問と無関係だったら「赤」といった具合に色分けした。
枝野氏の持ち時間19分で、そのうち約12分間を首相の発言が占めた。犬飼さんの分析では、文字数ベースで「青」は4%にとどまり、「赤」が34%で「黄」が41%。7割以上は意味のないやりとりになったといえる。
犬飼さんが、この結果を党首討論の翌日にツイッターやブログで公開を始めると、反響を呼んだ。タレントの松尾貴史さんや立憲の公式ツイッターにリツイートされたほか、書き込んだブログの閲覧数が6万を超えたという。
犬飼さんは昨春、友人の生活が苦しくなって社会保障制度を調べ、国会審議に関心を持つようになった。議論がかみ合わない国会のやりとりに驚き、分析しようと思い立った。その第1弾がこの党首討論だった。
犬飼さんは「こうしたことを国民が意識することで、ごまかしの答弁はしづらくなる。今の一番の問題は、国民の無関心。無関心の人でも読みたくなる発信を続けたい」と話す。
■評論家「消極性もニュース」 趣旨ずらす「ご飯論法」も話題に
働き方改革関連法案の審議で注目を集めたのは、「ご飯論法」だ。
加藤勝信厚生労働相の答弁について、「朝ご飯を食べましたか」という質問に、パンは食べたけど米のご飯は食べていないので「食べていない」と答えるような答弁姿勢だと、上西充子・法政大教授がツイッターで指摘し、拡散した。
高年収の一部専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制度(高プロ)をめぐる1月31日の参院予算委員会のやりとりを例に挙げる。
高プロの導入理由としている「働き手のニーズ」について問われた加藤氏は、「私も色々と話を聞く中で、自分のペースで仕事ができる働き方をつくってほしいとの要望を受けた」と答えた。加藤氏が直接要望を聞いたと受け取れる答弁だが、その後、加藤氏は厚労省によるヒアリングに出席していなかったことが判明。6月12日の参院厚生労働委で、加藤氏は1月の答弁がヒアリングの話ではなかったことを認めた。
「ご飯論法」は首相答弁に対する評価としても国会審議で取り上げられた。
こうした答弁のおかしさは、一部だけを切り取ってしまうと伝わりにくい。
評論家の荻上チキ氏はパーソナリティーを務めるラジオ番組で、国会の審議を長く紹介している。特定秘密保護法や安全保障法制の審議を聞いて思いついたといい、やりとりがかみ合わなくても長い場合は5分間流すこともあるという。
荻上氏は「一問一答的にかみ合ったやりとりに編集してしまうと、質問に答えるまでの口ごもり方や消極的な言い回しなどが伝わらない。議会は政府の信頼性を問う場でもあり、政府の質問への消極的な姿勢もニュースといえる」と、その狙いを明かす。(中崎太郎) |
安倍・麻生の幼児性