序 一念発起 65歳の挑戦
昨年末から週一回、老人ホームでマイクロバス運転のお手伝いをしています。 二十数人の入居者をバスに乗せ二時間以内で、多摩近辺や都心の名所を季節に合わせて案内していきます。 花の季節は、梅、サクラ、ツツジ、バラ、アジサイ、アヤメ・・・とそれぞれの名所を巡り、その歴史や由来を説明していくのですが、難しいのは決してバスから降ろしてはいけないという決まりです。つまりすべてバスの中からの見学が条件です。 従って、前の週に入念なロケハンで、経路とバスからどう見せるかを検討しておかなくてはなりません。 そんなことで、ここのところ車に乗る機会が多くなりました。
先日、お袋を乗せ脇道から歩道のある二車線の広い道に出ようとした時、もちろん左右を見、右から来る車との距離を確認してアクセルに足を乗せた瞬間、歩道の左側から来た自転車が私の車の手前で車道に出て逆走しながら横切ろうとしました。あわや接触事故かと、ひやっりとさせられました。 むろん車道を逆走する自転車が悪いのですが、アクセルを踏む前もう一度前方を確認しなかった私にも落ち度があり、もし事故を起こしていれば前方不注意です。
三十数年前、マイクロバスでの家族旅行がしたく、大型免許に挑戦したことがあります。午前中に学科試験をやり、午後試験コースでの技能試験を受けましたが、その日は、なんと外周を一周廻っただけで終わり。 試験官から「10トンの荷物を積んだトラックがあのスピードでカーブに入ったら横転しているよ」とお小言。 その後、都合三回のチャレンジで免許は取得できましたが、基本をやり直すという意味では、いい体験でした。 そこで今回も、新たに基本を見直す機会にしたいと、大型二種免許(路線バスの運転手)に挑戦しようと考えました。 まずは学科試験へ挑戦と、アマゾンで『第二種免許 完全攻略問題集』を購入、四十数年ぶりの受験特訓に入ります。
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