東京五輪(鈴木自民党総務会長宛メッセージ)
自由民主党の鈴木俊一総務会長宛メッセージをお届けいたします。
東京五輪の帰趨如何には内外から重大な関心が寄せられておりますが、この程、福島事故が放出した放射性物資に起因する健康被害の可能性を全く無視してきた国際オリンピック委員会を批判する重要な動きが始まりました。 遂にBACH IOC委員長が東京五輪の放射脳の危険性を無視し続けていることに対して、フランス、スイス、ドイツの有志、反原発活動家、研究者など35名と17団体が連名で公開書簡を発出したのです。重大な進展です。 同書簡は日本で受ける健康リスクに関し、IOCのBACH委員長に対して東京五輪に関係する場所について、独立系の科学者たちによる放射線量の調査を実施させ、その結果から然るべき結論を導き出すよう要請するものです。 健康被害の可能性を無視し続け、IOCが東京五輪を開催をすることは、全世界にたいして福島事故が大したことではなく、何事もなかったごとくに消し去ることに加担することになると同書簡は断じております。 1000万人を超えると予見されている来訪者が放射能による健康被害を被らないとどうして保証できるでしょうか。 同書簡の要請を無視すれば、不道徳、無責任として五輪そのものの存立が問われることになることは必定です。 日本の「国際社会における名誉ある地位」はどうなるのでしょうか。 皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。 村田光平 (元駐スイス大使)
追伸 28日、IPPNW ドイツ支部長のAlex Rosen 博士より東京五輪を放射能汚染地域から切り離す国際キャンペーン('Keep the Olympic Games out of radioactive regions') を開始したとのメッセージが寄せられました。具体的には聖火リレーのスタート地点の変更、野球、ソフトボールの県内実施の中止などを求めております。来年2月にはIOC本部及び日本政府に対する申し入れを予定しております。
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