尊敬する名誉教授の知人から次のメッセージが寄せられてきましたので転送いたします。
「村田先生、大変な事態です。拡散お願いします。」
内容は児玉龍彦先生と金子勝先生の対談で、医療崩壊に限りなく近づいている日本の現状が克明に伝えられており、深い衝撃を受けます。
文科省による専門家間の研究にオンラインを導入したことは進化、変異を始めたウィルスの研究充実の重大な阻害要因となるとの児玉先生の警告は注目を要します。
自粛要請と補償をセットにするよう求める世論は高まりを見せております。本日、片山元鳥取県知事はこのほど私が4月10日付安倍総理宛メッセージで訴えた予算の使途見直しと国債の活用と同趣旨の発言をテレビでされておりましたが、意を強くしました。
一刻を争う状況下で「2週間様子を見る」とは予見力の欠如の露呈にほかなりません。
今から備えるべき事があまたある筈です。
アビガンを必要とし、効果が期待できる高齢者に対する特例承認は緊急課題の筈です。
医療破壊の対策として、武漢で見られた仮設病院の建設準備を今から始めるべきです。
五輪への配慮から検査を抑えたことが通説となりましたが、もし事実ならその罪深さが痛感されます。
東京五輪は当初からとん挫すると断言しておりましたが、その延期についても同様です。
福島事故に起因する放射能被害の危険性を無視し続ける不道徳・無責任を世界がいつまでも許すはずがありません。日本の名誉を守るためにもその中止決定が急がれます。
村田光平
(元駐スイス大使)
お届けした発信は反響を呼んでおります。きわめて示唆に富むコメントが寄せられましたので
紹介させていただきます。
(その1) 確かに医療崩壊は目に見えています。特に中小病院と養老施設で。
世界で行われて居る野外の診療施設を自衛隊なら三日で作れるはず。
何故やらないのでしょう?
(その2) 児玉龍彦先生の厳しい現状認識に立脚した国としての体制の立て直しが早急に望まれます。
(その3) 2011年の大震災の復興もままならぬ中 1. 無理な五輪誘致、2.辺野古移転のための工事、3.軍用機爆買、本当に必要とされるところに予算が使われず迷いの道に踏み込んでしまっているようです。波乱含みの五輪が延期されたことも気になります。
(その4) COVID-19は、人類の驕りへの警告であり、「人類は自然の一部」という切実な訴えの表れと理解しています。福島での東京電力原発事故と同様に、自然から人類への最後警告です。一刻も早く、「人類とウイルスとの共生」の方途を見つけることです。
(その5) 後世の歴史家は2020年の前と後、新型コロナ肺炎の前と後に歴史区分をするだろう。新型コロナ肺炎は第1次世界大戦、世界恐慌、第2次世界大戦の3大事件を合わせたよりも大きな影響を与えるだろう。世界の政治、経済、社会そして国際秩序を一変させるだろう。それまでに日本がどのような姿で生きのこるか
が問題だが。
上記の諸提言にも示されておりますが、市民社会の直感は専門の知見とならび欠かせないものです。福島事故、東京五輪の挫折などを予見したのは市民社会の直感でした。このような直感から現在市民社会は頻発を続ける地震など天災による原発過酷事故の発生が日本の国家体制そのものを脅かすことになるという危機感から、4基の再稼働運転中の原発の即時運転停止を求めております。本当に待ったなしです。
皆様のご支援をお願い申し上げます。