第18回ショパンコンクール【本日 4月17日からの予備予選延期】
今年は5年ごとに開催されるショパンコンクールの開催年に当たり、本大会はショパンの命日である10月17日を含む10月2日~23日に開催される予定です。 本大会は1次~3次の予選とファイナルの計4回審査が行われます。 毎日長時間の審査が行われますが、この入場券は2019年10月1に発売され、僅か3時間で完売したそうで、人気の程が窺い知れます。 しかもその購入者の約半数は日本人とのことですから驚きです。 その本大会には応募すれば誰でも参加出来る訳ではなく、参加したい人は先ず自身の演奏を録画したDVDに依るビデオ審査と書類審査が有ります。 その審査を通ると本大会に先立つ予備予選に参加出来、この予備予選に通った人だけが10月の本大会に進む事が出来ると言う厳しいコンクールです。 今回は全世界から500人を超える応募者が有り、ビデオ審査で絞られた164人が予備予選に進みました。
ところが予備予選は、本日4月17日から28日に開催される予定でしたが、世界的なパンデミックに依り9月に延期となってしまいました。 本大会日程はショパンの命日の関係も有り多分ずらさないと思われますので、予備予選参加者は通るかどうか分からない中、全員が本大会の曲も完全に仕上げておかなければならない為、心理的な負担は相当大きくなり気の毒な事です。しかもそれすら開催されるか微妙な情勢でも有りますし。
予備予選参加者164人の内、日本人は31人で中国人の34人についで多いです。 主な日本人は、反田恭平や前回5年前のファイナリストの小林愛美がいます。反田恭平は既に演奏会やTVでデビューしていますので、参加は結果次第でリスクが有りますが。 小林愛美は2度目なので、少しは落ち着いてまともな演奏が出来るようになっているのかが見ものです。 牛田智大は浜松国際コンクールで2位の実績から、日本人で唯一予備予選免除の特典を受けました。 古海行子は、私は好きな演奏なのですが前回1次予選で落選しました。如何せん手が小さいので上位は絶対に無理ですが、せめて1次予選は通して上げたい気持ちです。 中川真耶加も前回参加し2次予選まで進みました。その雰囲気からか日本での人気も高いようです。 昨年のチャイコフスキーコンクール2位の藤田真央や、2016年リストコンクール1位の阪田知樹等その他何人かの有力どころは、リスクを避けたか既に十分な実績だからか参加しないようです。 そんな中、私の期待は以前も書きましたが何と言っても黒木雪音です。あのユジャ・ワンと比肩するテクニックと音楽性で、日本人初の1位を期待しています。しかし逆に、老化した審査員達には受け入れられないかも知れませんが。
なお、黒木雪音は5月のベートーベンコンクールにも参加するらしいですが、果たして開催されるのでしょうか?
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