東京五輪・パラリンピック
コロナ禍で開催を一年延期した東京五輪・パラリンピックは、当初からトラブル続き。新国立競技場案の白紙撤回から始まり、エンブレム問題、贈収賄疑惑でJOC会長辞任、マラソンコース変更。 こともあろうに推進側の麻生太郎副総理から「呪われたオリンピック」との発言が飛び出す始末です。 我々が高校1年1964年のオリンピックは、戦後復興を遂げ、池田勇人が唱える「所得倍増計画」のもとに経済高度成長が始まり、ヨーロッパ諸国を追い抜きGDPで世界第2位まで駆け上がていった象徴的出来事にもなりました。 それに比べ今回は、GDPでは中国に抜かれ、国民一人当たりのGDPは世界26位と転落。国の勢い流れとしては、前回とは真逆。決してコロナや運営管理の甘さだけではないように思います。 今回の東京五輪は、石原慎太郎元都知事の思い付きで始まり、当初16年の誘致は大差でリオデジャネイロに敗れ、東日本大震災を経て、安倍晋三前首相の「原発アンダーコントロール」発言もあって開催権を得たいわく付き。それどころか、その張本人の石原、安倍両氏とも任期途中で知事職、総理職を放り出しているのですから、何ともはやという感じです。
常識ある一般国民は冷静に考えて、今のコロナ禍で8ヶ月後、世界から1,000万人を超えるという選手団とスタッフそして応援観戦者を受け入れられると誰一人として思っていないでしょう。しかし、マスメディアをはじめそういった声がほとんど聞こえてこないのも不思議です。 とうとう、そういったところにまで忖度が始まってしまっているのかな?
それと一回目の東京オリンピックは第二次世界大戦前の政情不安で中止になっていることもあります。誰かが言う「呪われた…」がどこからともなく聞こえてくるような!
早く見切りをつけましょう。
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