菅総理宛メッセージをお届けいたします。
福島原発事故の教訓は「経済重視から生命重視へ」だった筈です。
これを無視することがもたらす惨状は米国が示しております。
市民社会が「Go to Travel」及び「東京五輪」の中止を明確に求めていることを菅総理に改めてお伝えいたしました。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
Go To Travel 中止 引用元:菅内閣総理大臣宛メッセージ
菅 義偉内閣総理大臣殿
令和2年12月9日 村田光平 (元駐スイス大使)
拝啓 政策決定者と市民社会の橋渡しをする立場から本メッセージを敢えて発出させて頂きました。 原発に関しては市民の直観が専門家の知見を上回ることが立証されております。 この直観からすればGo to Travelは新型コロナの感染を拡大するものであり、事態が収束するまで中止するのが正解です。 医療崩壊が現実のものとなりつつある状況下で来夏までその延長を決めるなど論外と言わざるを得ません。 深刻な政治不信を招くこと必定と思われます。 このような現状の下で今なお五輪開催の方針を堅持することは異常としか言えません。 福島事故を隠し、千万人規模の海外からの観光客を誘致すること自体異常です。福島事故に由来する放射能の危険性を東京五輪同様に全く無視することがその前提となります。無責任・不道徳です。 原発事故の発生を否定できなくなった現状の下で原子力村は「放射能安全神話」で対応しているといわれる所以です。 一日も早い東京五輪の中止が待たれます。 無責任・不道徳な再稼働を認めた原子力規制員会が大阪地裁により大飯原発3,4号機の設置許可を違法と判断されたことは新たな時代の到来を思わせる画期的進展です。 歴史の法則・天地の摂理が益々実感されます。 貴総理の一層のご指導とご尽力をお願い申し上げます。 敬具 |