岸田総理宛メッセ―ジを別添お届けいたします。
「良心なき科学は良心の廃墟に過ぎない」(ラブレー)の警句に言及しておりますが、このほどEUが開発をすすめる方向に踏み切ったと伝えられる小型原発の開発の不道徳性は下記BCC発信で明白です。
これが遺憾ながら世界の現状です。
市民社会は無力ですが最近の自然現象に警告を読み取り、歴史の法則が原子力、原発の前に立ちはだかるものと確信し、未来への希望を持ち続けております。
Sent: Wednesday, December 8, 2021 8:43 PM
Subject: 深刻なフランスの原発技術の欠陥
深刻なフランスの原発技術の欠陥に関するフランス在留邦人から寄せられた重大情報を共有させていただきます。
中国広東省台山原子力発電所、また放射能漏れか?その根本の原因はフランスの原発技術の欠点?
https://youtu.be/UmpJoiGSUWU フランスは自国で技術的に失敗し、中断しているEPRをアジアに売りつけて金儲けしているのです。日本へもMOX燃料をフランスから高浜原発に送っていますし、国内の一部で進められている小型原発の開発推進もフランス発のはず。つい最近は、サウジアラビアに戦闘機(確か80機)売ったと大自慢、、、フランスは本当に罪深い。軍需産業がある限り世界中に戦争が起こります。
上記のユーチューブ情報に関しての「よそものフランス」代表からのコメント:
この中国の台山タイシャン(だいさん ではない)は、初めて稼働したEPRですが(フランスでもフィンランドでも問題続出でまだ完成・稼働できず)、今年6月の異常発生、7月末にストップという経過も、(このお送りした情報の中で触れている通り)今回、フランスの独立放射能測定所クリラッドCRIIRADに内部告発があり、それをCRIIRADがフランスの原子力安全局ASNに公開質問状を送って事実を確認するように要請したことも事実です。
EPRの原子炉の構造自体に欠陥があるため振動が起きて核燃料棒に影響する、という実験結果が、実は2006-2007年からわかっていたらしいとのこと。
そして、この欠陥はタイシャン2(稼働中)、まだ稼働していないフィンランドとフランスのEPRにも共通するだろうから、非常に重要だから情報をちゃんと公開せよということです。
EPRはもともとフランスArevaとドイツ(Siemens)の共同企画だったのが、Siemensは脱退(おそらく技術的にうまくいかない、採算取れなそう、と思ったからでは?)し、フランスだけが開発した。製造はクルゾーというずっと原発本体と部品を作ってきた会社(後にAreva-APとなり、Framatomeとなる)ですが、ここは破産し、ノウハウも失われ、欠陥部品問題が数年前に発覚した。そして、2000年代には欠陥部品問題がたくさん起きていたのに書類の偽造も行われ、EDFとアレヴァ双方で隠蔽があったことも発覚しました。
フランスのフラマンヴィルのEPRの建設の許可(政令)は2007年に出たのですが、それまでもずっと市民とNGOの反対運動があり(その後も現在まで続いている)、そうした中で情報が隠蔽された可能性は大きいです。
フランスに詳しい元国際機関幹部の知人の下記の指摘は看過できません。
<COP26での石炭禁止の動きが、マクロンの小型原発開発になっていますね。あの6基は日本のもんじゅの継続や六ヶ所村の再処理工場と結ばれています。
極めて危険な計画でアレバがかんでいるかぎり新世代原発もまやかしだと思って居ます。>
今後とも皆様とともに重大な関心をもって今後の帰趨を見守って参りたく存じます。
村田光平
(元駐スイス大使)
良心なき科学 引用元:岸田文雄内閣総理大臣宛
岸田文雄内閣総理大臣殿 令和3年1月4日 村田光平 (元駐スイス大使)
新年明けましておめでとうございます。
貴総理の日夜のご奮闘に看取される国民の声を重視されるお心のこもるご姿勢を国民は高く評価しております。 世界の危機を招いたのは倫理の欠如であるとの認識が広がりを見せております。2023年4月にスイスで開催予定の「世界倫理フォーラム」はその証左です。 地球環境の危機を背景に激甚化する天災は残存する430余基の原発の脅威を改めて想起させております。懸案の国連倫理サミットの開催を実現して脱原発の国際化による原発の全廃を達成する必要性が改めて認識され出しております。 「良心なき科学(知識)は魂の廃墟にすぎない」との先哲(フランソワ・ラブレー)の警句は重大欠陥が指摘される小型原発の開発に向けられます。福島事故の教訓を全く無視する不道徳を歴史の法則は放置しないと思われます。
貴総理の一層の御発展と御健康をお祈り申し上げます。 敬具 |