一昨年の9月から11月にかけて「お役所仕事」を三回に渡って書きましたが、本日また新しいお役所仕事がありました。
3月に亡くなった母の遺産の整理で銀行、かんぽ生命、ゆうちょ銀行と手続きをしているのですが、進展が遅く訝しんでいたところへ、一昨日ゆうちょ銀行本部の担当者から提出書類の追加の電話が入りました。
最初から「先日お送りした書類の中に、こちらの不手際で提出書類一覧表を入れ忘れました。再度一覧表をお送りしますので、お手数ですが必要書類を揃えていただき、お近くの郵便局へご提出いただけないでしょうか。お手を煩わせて誠に申し訳ありません」とかなりの低姿勢。
仕方なく了解し再送してもらうことにしました。
何と翌日、早くも速達で到着、中を見てみると戸籍謄本、住民除票など4つの書類の追加でした。何が入れ忘れだ!郵送で返信したのではなく、わざわざ郵便局に持ち込んで窓口で確認をしてもらってから、ゆうちょ銀行の本部に送ってもらっているのに戸籍謄本や住民除票など重要書類がないことに窓口の担当者が気が付かないとは何のための確認。(まず、一つ目)
幸い戸籍謄本は既に取得していたので、今日区役所で住民除票を取ってから他の書類2通と併せて郵便局に持ち込みました。
記入した書類の一つ「非課税貯蓄に関する移動申告書」は、A4の4分の1の小ささでカーボン紙が挟まった3枚綴り、ここからが今日の本題
移動申告書とあって移動前と移動後の住所を横並びに書く欄があるのですが、高さ10mm 幅 40mm そこへフリガナを付けて住所を書けというのです。どうにか工夫して書き込みましたが番地の後に部屋番号を書くので精一杯、フリガナなど書くスペースなどありません。
すると担当者が「申請された時は、番地の後に施設名が書かれていました、それとフリガナもお願いします」
「おいおい、このスペースにどうやって書けというの」とつい語気を強めてしまいましたが、その時、昨日のニュース番組でカスハラ(カスタマーズ・ハラスメント)を特集していたのを思い出し、声を抑えて「それだけのものをここに書けますか」と言うと
「みなさんお書きになっています。では私のボールペンをお貸ししますので、お使いください」と先の細いボールペンを渡されました。
そうまでされて、これ以上抵抗するのも大人げないとフリガナのスペースを除いて6mm ×40mm に二段で漢字、カタカナ、数字を混ぜて28文字を書き込みました。しかもカーボンで複写しなくてはならないので力を入れて。
考えてみてください、こんなこと10人中何人ができるでしょう。多分二・三人かな?何しろ3mm 以下の文字を書かなくてはいけないのですから
そして最後の言い草が「すみません。国税庁の仕様なもんですから」
でたでた役所間で責任のなすり合いか。
あっそうだ!ゆうちょ銀行は民間企業、でも昔の郵便局の体質が抜け切れていないのでしょう。
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