全先生の浮き彫り像 [鷺高新聞 第82号より]鈴木 菊雄 校長 国語が専門。とっても親しみやすい校長先生で、よく昼休みになると校庭に出ていらっしゃって私達とバレーボールをなさる。悪戯に対しては大変厳しいが、成績の悪い、いわゆる赤点のならんだ(先生はちょうちん行列とおっしゃる)人に対しては心から心配してアドバイスして下さる。学生時代、スポーツ(走り高跳び)に熱中されたというスポーツマンでもいらっしゃる。(東京文理大学研究科出身)
秋本 忠夫 教頭 ニクネームはベアー(すなわち熊のこと)その名のとおり一見気むずかしい感じを受けるが、話をしてみるとこのニックネームがどこから出たかわからない程温和で、大変丁寧に教えて下さる良い先生である。(青山学院出身)
英語甘利 周子 先生 授業たいへんきびしくて、50分間、心臓がドキドキ。終業のペルが鳴った時、心臓が破裂しなかったことを知り喜びの涙を流した人がいるという話を聞いたことはないが、こんなこともなきにしもあらずだから、しっかり予習すること。(昭和女子大出身)
勝山 恭一 先生 授業中は真面目で手きびしいが、質問に行ったり、相談に行ったりして、生徒の方から進んで親しんでいくと、親切に指導して下さる。ニックネームはカッチャン。趣味は音楽鑑賞と時々絵を描くこと。一見神経質そうな印象を受けるが、横文字の大変きれいな先生である。(東京教育大学出身)
小山 俊子 先生 色が白く、どんな色の洋服でもよくお似合になるきれいな先生。だから授業はやさしいかなと思って出席すると大変なことになる。さされて出来ないと、おでん屋になりなさい。尼寺へ行きなさい。幼稚園に入りなさいなどといわれ散々な授業になる。(東京女子大学出身)
沢田 茂 先生 とても物静かな風格の持主である。それにいつもほほえみを浮かべててとても温和な先生。授業はとてもていねいな教え方で、順番制だからハラハラしなくていい。ただし、応用問題の宿題がでるから授業中よく聞く事。バドミントン部顧問。(青山学院出身)
高橋 敏彦 先生 飾り気がなく親切な先生。大変生徒思いで、生徒に起こった問題には、自分のことのように熱心に考えて下さる。リーダーの授莱の予習には次にやるところをよく訳しておくこと。趣味はつりの太公望とか。(早稲田大学出身))
難波 敏男 先生 ガッチリとした黒ぶちの眼鏡に少々モジャモジヤとした髪と、りっぱな体格の持主である先生は、授業もじっくりと、とても要領よく、問題より説明に重点を置いて行なって下さるのでわかり易く大助かり。また時には、授業と直接関係はないが、私達の将来や、その他大変ためになるお話しもして下さるという、とても評判よい先生(東京大学出身)
宮崎 尚 先生 皮肉とユーモアたっぷりの授業で人気かある。四月から、今までの当番制をやめるとか。要注意!予習はしっかりやっていく事。とくに和訳は分りませんなんて言葉はダメ。解るとこまで一行一旬まで訳さす。鷺高生に対しては「もう少し進取気性でやって欲しい」との事。(その気持でやれば、先生の試験もやさしくなるかもネ)(東京高等師範学校出身)
保健体育池田 稔明 先生 少々小柄だが「サンショは小粒でもピリリと辛い」と言われるとおり、大変クラブ熱心な先生。もちろん他の面でも………。明るい先生でお兄さんのようだが実はパパさんなんです。あまりおこらないけれど、おこると大きな声でどなり、一瞬ドキンとさせられるが、後はとてもさっぱりと気持よい。(東京教育大学出身)
島田 郁夫 先生昨年結婚された先生はやはり最近、グッと落ち着いていらした感じ。親しみやすく話していると、先生ということをあまり感じさせず、まるでお兄さんのよう。御自分では何もおっしゃらないが他の先生方のおっしゃることには、「スキー、サッカーは国際級」とか。(日本大学出身)
杉浦 章郎 先生 先生は、一見とっつきにくそうな感じをあたえるが、ほんとうは大変生徒思いの先生で、親身になって私たちの相談に乗って下さる授業中はあまりこわくなく、楽しく受けられるが、クラブは大変きびしいので、みんな真剣に励んでいる。(東京教育大出身)
新田 典子 先生 見るからに体育の先生と感じられる明朗活発な先生である。生徒に対する思いやりが深く、良き理解者、アドバイサーである。話し方が大変ハキハキしていて、授業中も楽しい。家も鷺高の近くで都立家政の通りでよく買物をされている姿を見かける。(東京女子体操音楽学校出身)
本間 英世 先生角ばった顔にギョロ。とした目ちょっとこわそうに見えるが、話してみると、なかなかおもしろく生徒に思いやりがあって、とっても良い先生である。授業の始めや終りの礼はきちんとやらせるそうだ。でも、あたりまえの事をやっていればいいのですからね(ムズカシイけど)陸上部顧問。(東京高等師範学校出身)
山根 光子 先生 スラックス姿でいつもピチピチ保健室にいらっしゃる先生。と言えばすぐおわかりでしょう。とても親しみのある先生で、その授業をうけるのが楽しみでしかたない程。大変なユーモアの持ち主である反面、女生徒の良き指導者そんな先生をつかまえて「山猫」だなんて失礼ですよネ。(東京女子体操音楽学校出身)
芸術牧野 尚和 先生 いつもニコニコしておられる物静かな感じの先生。書道担当で、授粟中の雰囲気はいたってなごやか趣味は絵と書で、書道の先生でありながら、院展にもたびたび入選なさっている。また、書道部の顧問もしておられる。
大沢 源 先生 美術の先生である。〝ゲンちゃん〟で親しまれているこの先生は、大変世間話しがお好きでまた、お説教の方もお好きのようであるが、あまり恐くないので聞くのが楽しみである。どんな絵でも一生懸命かけばよい点をくださる。(東京美術学校出身)
家庭満田 礼 先生男子諸君にはチト縁が遠いが、やがて良妻賢母となってゆく我鷺高女子諸君にとっては尊敬すべき大先輩でもある先生は現在三人のお子さんのママで、その豊富な知識や経験をいかして、教科書を補いながらとても明るく楽しい授業を行なって下さる。また先生の明るい声と、にこやかな丸顔も楽しいムード作りにプラスされている事もお忘れなく。(東京女子高等師範学校出身)
国語青山 千代 先生 見るからにやさしそうなおっとりした感じの先生。「話し方もおっとりと」と思っていると、皮肉混じりの言葉で授莱を進めていくからオドロキ。でも授業の内容はわかり易く受け易い。授業時間に時々遅れていらっしゃるので、生徒にとっては、大助かり(?)(東京女子高等師範学校出身)
入江 泰三先生 色が黒くてやせた背の高い先生おっとりとした口調でたいへん丁寧に授業をして下さる。その時々の内容にあわせて黒板に絵を書いたり、果ては踊りまで出る楽しさ。これにつられてウキウキしているとたいへん。テストがとても高度で難しい。『細かくって、細かくて、泣きたくなっちゃうわ』とは生徒の弁。一夜づけでなんて考えている人は御注意を。(早稲田大学出身)
鈴木 亨 先生 慶応ボーイという感じの国語の先生。あらゆる面の知識が豊富で授業中によく英語が飛び出し楽しく進んでいく。また細かく教えてくださるので国語の面白味が増していく。人柄も良く、人生問題を相談にいきたくなる。趣味は、古い歌を聞かれることで、レコードも集めていらっしゃるとか。(慶應義塾大学出身)
鈴木 午吉 先生 本校勤続二十年というベテランの先生は、独自のゆっくりとした口調で教えて下さる。試験問題は話をまじめに聞いていれば大体できるが、授業中少しでも私用の話をするとにらまれるから注意。「ウマさん」の愛称で親しまれている。(早稲田大学出身)
鈴木 豊子 先生 古文担当の先生はいつも着物を着ていらっしゃる。始めて古文を勉強する人にとって先生の授業は楽しく、興味を持って受けられる試験はそう難しくないが、皆が良い点を取るので、あまり喜んでもいられない。授業の始めと終わりの礼は、きちっとしなくてはおこられるので注意。(東京女子高等師範学校出身)
田中 耕耘 先生 授業中の無駄話しは絶対に絶対にいけません。エンマ帳にすぐつけられてしまいますよ。あとはとても簡単に教材を済ませてしまい、次から次へとスイスイ進んでしまう。文章を読ませたあと「ハイ、よく読めました」といつもやさしく言って下さる。(滋賀県師範学校出身)
深沢 邦一 先生 愛称〝ポンちゃん〟趣味は〝歌舞伎〟と〝相撲〟を見る事。授業といえば、むずかしい問題に手を上げて答えた場合、名前を聞かれてメモしておかれる。この事がらも知れるように、我々に対して〝意欲的になれ〟と望まれている。漢文担当。
安村 美智子 先生体に合わせた(?)スバルに乗つてさっそうと登校なさる。話し易く誘導訊問のうまい先生。文語文法ではたっぶりしぼられるから今から覚悟を…。さされたら絶対に何か答えなければ坐らせてくれないよ。しかもあやふやな答だとしつっこくつっこんでぐるからご用心。しかし女学生時代の経験をフルに生かして、わかいり易く教えてくださる。(お茶の水女子大学出身)
理科小田 次亮 先生真目面な感じで、高校の教師が板についた、というタイプの先生である。言葉使いが大変ていねいで、おとなしい先生とは生徒談、鷺高生は、もっとファイトが欲しいと望んでおられる。趣味はスキーとざる碁とか。(東京教育大学出身)
杉村 りん 先生 特技は話すことと違うことを黒板に書くこと。一時間中書いているようなもので、生徒一時間中写しているようなもの(ゴメンネ) 「アッの」が口ぐせ、でもすぐ慣れます。時間中に数えるなんてしないこと。知りたいなら部室Dまでいらっしゃい。(東京女子高等師範出身)
上原 勉 先生 先生は、たまに雑談(そこの勉強に関連あるもの)をなさる。それは大変面白く、興味深いものなので吹い込まれるように聞いてしまう。あまり黒板はつかわないが、試験は難しく、必ず一題は計算問題が出題される。また都立家政の駅員さんに先生とそっくりの方がいるとか。(東京高等師範出身)
手島 虔 先生我校最高のおしゃれで、毎朝車でご出勤。重いカバンを持って通っている我々にとっては何とも羨しい限りである。生徒には大変心理解かおありで、現在生徒食生活指導委員会の顧問をなされている。授業中は、ノートしやすいように黒板にまとめてくださる。(横浜高等工業学校出身)
柴田松太郎先生 新しく出来た地学室にひとりでどっしりと(というほどの体格ではありませんが)構えていらっしゃる。毎日たいへんきれいな(?)白衣を着て、甘いものが大好きとのこと。おしるこを作るのが最大の喜びと言うことですが、本当ですか?(北海道大学出身)
大川 ち津る 先生 独特の口調で何げなく話される言葉が、なんともいえず、笑いを誘う。しかし先生はそんな事には無頓着で、どんどん授業を進めて行くのでいつまでも大きな口を開けて笑っていない事! 解剖の時も表情無し。だからといって神経が………なんて疑わないようにね。普段はやさしいお母さんのようですから……。進度が速いので予習、復習をやっておかないと大へんだよ。生物担当(東京女子師範理科出身)
蓼科 弘 先生趣味がラジオ、テレビを作ること、いかにも高等学校の物理の教師というタイプ。また、ステレオ・レコードの鑑賞という面もある。冗談が好きな先生である。物理担当
大野 恵三 先生 やたらと記号の出てくる物理を教えて下さる。話し方が落語的で、それに趣味のヨットで授業は楽しい。『今度のテストは基礎ばかりでやさしいよ』と言われたテストはやさしすぎて、まるでわからないから気をつけて。(東京教育大学出身)
社会今井 泰男 先生 担当は社会科(日本史)。我が鷺高にあっては、野球部の顧問をして下さっている。趣味は旅行。(専門が社会科という関係もあるのでは?……)と、〝詩をつくること〟(この詩はロマンチズム豊かなもの)。どうです、すごいでじょうこのように大変多才な先生です。(東京高等師範出身)
宇野 順之助 先生 日本史を教えて下さる。いかにも先生タイプそのものという感じ。神経質そうだがメガネにかくれている八時二十分型のまゆ毛がとてもかわいらしい。多趣味だが中でもお寺歩きが好きだとか。(東京教育大学出身)
向坊 和郎 先生 美空ひばりと旅行が好きでテニス部の顧問をなさっているスポーツマン。そして詩も書くという楽しい先生。生徒間の評判は良く、「話し易い」「すましてとぼける」「道徳を重んじる」「ヌーボーとしていてつかみどころがない」etc……とにかくとぼけた先生である。授業は脱線が多くて楽しいとか、試験は教科書を真面目にやっておけばいいそうだ。地理担当(明治大学出身)
大川 龍太郎 先生 杉村先生と競い合う位の早口。しかも世界史のいりくんだ言葉をペラペラとやられてしまうのだから生徒泣かせ。その上に黒板はほとんど使用しないときているから、もうどうしていいかわからない速記でも習おうかテストは範囲を隅から隅までまんべんなく出題されるので山かけは無用。勉強すればいいってこと。(東京大学出身)
小林 隆志 先生 誠に遺憾ながら(?)去年の秋独身ではなくなられた素適な先生それでも女生徒の人気Noワン、を保っているのは実力 安月給でも(失礼)よく旅行をなさり、授業の合間に各地の思い出話をしてくださる。また新聞などを持ってこられ、実際の社会問題を言葉の端に皮肉をこめて話してくださるので授業は楽しい。でも試験は教科書と関係ない問題が多いからきびしい(東京高等師範学校出身)
作本 長平 先生 膨大なる世界史を教えて下さるだけであって、心身共に幅広く、どっしりとした風格と威厳を備えておられる。特技は尺八を吹くことだそうだ。授業中は、手早く冗談を織り込んで話を進め、黒板でていねいにまとめて下さるから、試験勉強はノートだけでOK、その代わり書くのが早いから、写すのが大変!(日本大学出身)
清水 仁恵 先生 ちらっと名前だけ見ると女の先生かと思うが、写真でわかるようにれっきとした男の先生。新聞部の顧問を長い間やっていただき、我々は感謝にたえない。この先生に用のあるときは、よほどタイミング良く行かないとめったに会えない。たいへん多忙で、社会科準備室の机はいつも(?)あいているとか。(駒沢大学出身)
館野 受男 先生 倫理社会を教えていらっしゃる先生は、たいへんおっとりした雰囲気を持っておられる。でも諸君はおっとりと話を聞いていてはだめ、一夜づけの暗記は通用しませんよ。良い点が欲しいならば、先生の話をじっくりと聞くのが一番。最後に先生は、両目をつぶって話されるのが癖。(東京文理科大学出身)
数学石谷 礼二 先生一口に言って、とてもまじめな性格の先生。だから先生の授業はとてもていねい、要するに生徒の方もまじめに聞けば聞くほどよく分る。といっても問題の途中から聞こうなんて考えると、分らなくなるから御注意! 趣味は旅行と読書とか。(北海道大学出身)
岩瀬 重雄先生 大変温和な先生で、生徒達に好かれている。話し方が一種独特で人の心にしみわたる。愛称は。〝がんちゃん〟で、ちょっとお父さんみたい。授業は問題をためておいて後でどんどん当てていくからご用心。(東京理科大学出身)
宇佐見 静子 先生 〝タルミちゃん〟というニックネームだが、まあ一目会えばわかってもらえるだろう。なかなかイヤミのお上手な先生であるから、いろいろな面で注意したまえ。舌を出したり、目をシロクロさせるのがくせで、とてもおもしろい先生である。(東京女子大学出身)
上月 昭雄 先生 ニックネームの〝キューピーちゃん〟で親しまれている通り、丸々とした感じで、目もとがとてもかわいらしい(ゴメンナサイ)先生である。例の短い強鞭で、一つ一つ指して教えて下さる。おっとりした感じで、大変優しい先生。(東京教育大学出身)
椎野 千枝子 先生 小柄で家庭の主婦といった感じなのに数学の先生だなんて。よほど数学がお好きとみえて授業中はいつも笑顔でニコニコ。順番が当ってもなかなか出て行かないと「これはやさしいから遠慮しないで出なさい」などと、痛いところをつかれる。(東京女子高等師範学校出身)
角田 茂昭 先生 授業中笑いのたえる時間がないくらい楽しく、面白い。しかし、わからないと容赦なく立たされるから、予習、復習は必ずやることでも、一度習ったらもう一度習いたくなるから不思議な魅力の持ち主である。少々オッチョコチョイではあるが、そんな点が生徒の間で人気絶頂の原因かもしれない(?)。(東京高等師範学校出身)
武藤 政行 先生 小柄な先生で白衣が歩いているみたい。(失礼!)。授業中、時々女性的な言葉をお使いになる。(兄弟の上と下が女性だからカナ?)四季の中では夏が一番好きだそうで、腰に手ぬぐいをぶらさげて(もちろん学校内だけですよ)暑くなれば暑くなるほどハッスルする。(東京文理科大学出身)
吉野 厳 先生 だいへんきちょう面な先生で、黒板で作図するのに少しでも間違うとすぐ消してまた き直す、といったような細かさ、.背が高く全体に大柄な先生で一度注意するとあとあとまで保護監察されるから真面目に授業を受けること。「それでだネ」といったような口調がお得意で1月1日生れだとか。(東京理科大学出身)