村上春樹の寄稿 引用元:朝日新聞 2012.9.28. 　国境線が存在する以上、領土問題は避けて通れないイシューである。しかしそれは実務的課題で、「国民感情」の領域に踏み込むと、危険な状況を出現させることを我々は1930年代のヒトラー政権など多くの事例で知っている。 この20年ほどで東アジア地域における文化交流が豊かになってきている。それは「国境を越えて魂の行き来する道筋」で、今回の問題で塞いではならない。 政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ。（抜粋）

　彼がいうように感情をぶつけ合うだけでは、何の解決にもなりません。我々は相手の文化や事情を考慮して、冷静な対応をすることが、次なる道筋につながると思います。