昨晩、BS朝日『情熱の画家スペインに生きる~ピカソの魂を訪ねて~』という題名で画家の堀越千秋の特集番組が放送されました。
芸大大学院修了後、ヨーロッパ各地を放浪し、スペイン政府留学生としてマドリッドに定住して、創作活動を続けている。年一度帰国、秩父の山中で自ら所有する窯で陶芸にも勤しむ。他にも、ヒターノ(ロマ民族)が歌うフラメンコのカンテ(歌)を通して現地で交流をする様子などが、紹介されていました。
絵画を中心に陶芸、カンテ、舞台創作、エッセイなど彼の活動すべてが芸術。そういった点では、同級生だった高校時代の彼とまったく変わっていない印象でした。
堀越 千秋 BS朝日 引用元:BS朝日ホームページ
情熱の画家スペインに生きる ~ピカソ魂を訪ねて~
放送内容 堀越千秋が住むスペインの首都マドリードは、さながら芸術の散歩道。世界遺産でもあるアントニオ・ガウディの歴史的建造物がそびえ立ち、国立プラド美術館には、パブロ・ピカソ、エル・グレコ、ジョアン・ミロ、フランシシコ・デ・ゴヤ、ディエゴ・ベラスケス、サルバドール・ダリ…きら星のように輝くスペインの画家たちの作品に触れることができる。 堀越の画風に大きな影響を与えたのが、この偉大な画家たちと、マドリードの街、歴史だという。
表現者としての発想を求める彼をとりこにしたものの 1つが、ヒターノ(ロマ民族)が歌うフラメンコのカンテ(歌)。堀越の芸術表現には、ヒターノの土着的な生き方が大きな影響を与えている。 文字を持たないロマ民族は、苦しみや悲しみ、喜びや希望を絞り出すようにして歌に託してきた。 堀越は、今日を精一杯生きる彼らの暮らし方に感銘を受けたのだという。
堀越は年に一度、日本に帰ってくる。 「貧乏なる友よ、みんないらっしゃい!」と呼びかけ、埼玉の山奥・神泉村で窯だきを主催している。 貧乏を美徳とし、裸同然で暮らす。 古い農家を借りて仕事場とし、裏山には手作りの穴窯「千秋窯」、露天風呂と粗末な便所だけがある。 参加者は交替で窯をたきながら“裸の自分”をさらけ出して時間を過ごす。昼は名勝・三波石峡の渓谷で泳ぎ、茶道家元の指南で野点をしたり、夜は酒を酌み交わしながら逢坂剛の爪弾くフラメンコギターで、歌い踊る。 芸術家たちから、地元の農家やフリーターの若者へ、腹の底から湧き上がる表現意欲が連鎖する。 ここでは、ありのままの自分が芸術そのものだ。
愛嬌(あいきょう)があり、人を楽しませ、権威になびかず、最低限の生活費だけ稼いで自由に生きる。 それを体現する堀越に、人々は触発されるのだという。そんな堀越とともにスペインを巡り、彼のエネルギーと発想の原点を探っていく。 |