音楽鑑賞は、もっぱら中学生時代から買い集めたレコード。 音質に関してCDとの比較で、周波数特性や解析度など諸説ありますが、私の場合は聴く側の心理的問題が一番です。レコードは、今再生している音は一回限り、針で溝をトレースしているわけですから、わずかでも聴くたびに劣化していることは確か、従って集中度が増します。まさしく
一期一会です。
ただレコードの問題点はノイズで、トレースノイズはやむを得ないとしても、ホコリやカビによるスクラッチノイズは、あまりに酷いと興ざめしてしまいます。今までは、対処として市販のクリーニング剤をクリーニングパッドで拭くぐらいでした。
先日ネットで、クリーニング液を自作する方法を見つけ、本日試してみました。
用意したもの
イソプロピルアルコール50%(280円)ドライウエル(349円)精製水(341円)噴霧器(324円)
① 精製水とアルコールを6:4にドライウエルを数滴加えよく混ぜてから噴霧器に入れる。
② クリーニング液を水平に置いたレコードにむらなく散布
③ 不織布で溝に沿って軽くふき取る
④ 十分に乾かす
期待しながらレコード針を降ろしてみましたが、思っていたほどの効果は確認できません。
そこでもう一つの方法、歯ブラシクリーナーに挑戦
用意したもの
超先細毛歯ブラシ(157円)2.6mmビス(108円)ヘッドシェル(スペア―として家にあったもの)
① 歯ブラシの背面(植毛されてない側)をシェルに密着させるためにヤスリで平らに加工
② シェルの端子を抜き取る
③ シェルに合わせて歯ブラシの柄を切断
④ ビスの皿がとまるように歯ブラシを加工
⑤ 歯ブラシをシェルにビス2本で取り付ける
⑥ シェルをトーンアームに取り付けて針圧調整(取りあえず2.5g)
⑦ ターンテーブルの回転数を45回転/分にしてシェルブラシをレコードに降ろす。
待つこと約15分、(LP片面の演奏時間×33/45)
今度こそとワクワクしながら針を降ろすと???
アッ いけねぃ! 回転数を33に戻すのを忘れていた。
そして仕切り直し、
ヒャ すげい蘇った! スクラッチノイズがほぼなくなりました。それどころか透明度が増し音像もよりハッキリしたようです。
クリーナー液でホコリやゴミを浮かせ、それを歯ブラシがほじくり出した効果なのか。もしくはクリーナー液は関係なく歯ブラシだけで十分なのか今後検証が必要です。
処置に時間がかかるのは難点ですが、かなりの効果があることは確かです。