エウレカ!どうでもよいことですが
わかったぞ! 人生で自分なりの発見がいくつかあります。生き方や価値観にかかわるものは置いておくとして、ここではどうでもいいかもしれないようなことを。
子どものころ、夏の夜、家に飛び込んできたクサカゲロウ。壁に卵を産んだりして。その卵はウドンゲの花というのだとだれかに教わったものですが。 そのクサカゲロウという名は、体が草色、つまり緑色だからだと思っていたのですが。あの虫、捕まえるとなんとも言えない臭いがしましたね。歯周病の口臭のような。そうか、くさいカゲロウということなんだと気がつきました。
気がついたきっかけは、クサガメです。動物図鑑の終わりの方に、日本の爬虫類が載っていて、イシガメとクサガメの絵が描いてあって、クサガメは緑色に塗られていました。 ある日、近所のガキ大将が神田川から亀を捕まえてきたのですが、みな「ドロガメ」だというのです。でも図鑑にドロガメという亀は載っていいない。とにかく泥にまみれてヘドロの臭いがする亀でした。後に、クサガメの別名が「ドロガメ」または「ドンガメ」だと聞きました。そうです、クサガメは草色の亀ではなくて、くさい亀なのではないかと突然気がついたのです。あの亀は絶対緑色ではなかった。 では、においのきついクサカゲロウも同じことだろうと思った次第。
つまりものの名前の由来は一度疑ったほうがよさそうだと気がついたのです。まさにエウレカですね。
初めてアオバトの鳴き声を聞いた時、青い鳩ではなくて、アーオーと鳴く鳩だとわかりました。それにこの鳩はなかなか姿を見せず、鳥とは思えない奇妙な鳴き声ばかりが目立つ鳩なのです。まさに鳩笛のようにアーオーアーと声が低く、高く続くのです。
そして、今朝のエウレカ。知らなかったのはぼくだけだったのかもしれませんが。カラスノエンドウのことです。スズメノテッポウとかスズメノカタビラとか、カラスやスズメの名がついた草はたくさんありそうです。カラスノエンドウも、エンドウマメに似ているけれど食用にならない価値のない豆という意味だろうくらいに思っていたのですが。 散歩道のカラスノエンドウはそろそろ花が終わって、豆のさやが熟してきました。そのさやの色が、黒いのです。緑の草の中でけっこう目立ちます。まさにカラスの色です。カラスのくちばしに見えなくもない……。 それが、カラスノエンドウの名の、本当の由来かもしれないと思った次第。
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