井の頭池が涸れてしまい、水中の植物が全滅したのはもうかなり昔のことですね。それまではボートのオールにからみつくほどの水草が繁り、トゲウオなどがたくさん住んでいました。
カイツブリも住んでいて、水草で作った浮巣を見たこともあります。なにしろ高校生のころ、一人でボートを借り、カップルのボートにわざと衝突させる海賊、いやケチな池賊でしたから。
そのためカイツブリがいると、今でも特有の鳴き声でそれとわかります。
昨日、鶴岡市の大山下池に行ったのですが、見慣れない水鳥に出会いました。
調べるとこれもカイツブリ。カンムリカイツブリという日本三大のカイツブリだそうです。たしかに、時々プクンと水中に消えてしまいます。
花がたくさん咲いていたので、密かに実りを期待しているサルナシ(コクワ)をチェック。まだ熟してはいないのですが、鈴なり状態でした。
池をめぐるコースにはキノコが数多く出現。いくつか紹介します。
ところでペカンペというのをご存知ですか? 北海道ではペカンペ祭りを行うところもあります。菱の実のことです。それがこれ。
池には無数のヒシが浮かんでいます。その実。忍者の「まきびし」は初めこの実を使ったのだとか。
アイヌ模様(詩集や木彫のデザイン)はこの実の形がモチーフです。
中にデンプンの多い実が入っていて、クリのような味がするのだそうです。試食しようと電子レンジで熱したら、固くなりすぎて失敗。おもしろいのは、緑色の殻は熱を加えると黒紫に変色することです。完熟しても黒くなるのですが。
次回ためすときは、ゆでてみようかな? ちなみにペカンペとはアイヌ語で「水の上にあるもの」という意味だったと思います。
追記:散歩の森では怪しげな人物を見かけるようになりました。おそらくクルミ拾いの人たちです。クルミの値段が上がっているという一昨年ごろから現れました。公有地でリスのの上前をはね、ただで拾って利益を得るとは言語道断とも思いますが、それだけ世の中が厳しいのでしょう。ケチでみみっちいのが酒田人気質の一つですから。
キノコ狩りの人もいます。「たくさん採ったさげ、持っていがねか?」などと言われることもありますが、断ります。断れなくてもこっそり捨てます。あやしいキノコはまず人にあげて毒味させるという笑い話がありますが、きっと本当にある話だと思うからです。キノコを侮ってはいけません。
大山で撮って掲載を忘れた写真を追加します。
ツルリンドウの実です。リンドウの仲間で小さな青い花が咲くのですが、実の方が美しく目立ちます。別の草にまきついているのがわかりますか?