横浜市で、福島県からの自主避難者の子どもがいじめを受け、不登校になっているというニュースは、いじめ問題の根深さや、学校など関係機関の不手際もさることながら、原発事故の影響の深刻さを改めて考えさせられました。
文科省は、ツッパリ先生こと義家副大臣を横浜市に派遣し、市長と教育委員長に面談して指導を行うそうです。
しかし、ちょっと待てよ。義家は、いつも上から目線でえらそうな説教を垂れるのでしょうが、大いに違和感があります。だって、世の中の進歩から取り残された過疎地である浜通り(ぼくの故郷です)に、国のため、東京のためと言って原発を建設したのは国なのですから。
子どもは社会の空気を敏感に感じ取ります。いじめは、大人の黒い部分の繁栄です。ヘイトスピーチがあれば子どもの世界でも、民族や人種を理由としたいじめは必ず起きているはずです。「福島の人は原発の交付金をもらっていた」、「原発事故の保証金をたくさんもらっているのに被害者ぶっている」……。そんな大人の陰口がいじめの背景にあることは確かなことでしょう。
教育委員会の役目は、自治体として学校の環境を整えること。文科省の役目は国として教育環境を整えることです。なにより、国策としての原発が起こした事故が原因なのですから、被害者本人と家族に謝罪するのが先でしょう。東電も然りです。
さて、酒田では11月9日に初雪が降りました。日本海からの季節風が吹き、時々しぐれが降る初冬の天気でしたが、ついにあられが降り始め、一時は道のわきに積もりさえしました。
昨日は久しぶりの小春日和。姿を表した鳥海山は、純白に輝いています。森林帯で黒く見える部分も、木の梢を透かして地面に積もった雪が見えているように見えます。ハッチを乗せて雪見ドライブに出発です。
平安時代、出羽の国府があったとされる城輪(きのわ)の遺跡からの鳥海山。
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ここには、建物の一部が復元されています。模型もありました。
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鳥海山はここから北東の方角、つまり鬼門の位置にあります。偶然ではないのでしょう。怖ろしい火の山を修験の力で調伏し、ウシトラの守りとしたのだと思います。京の都にとっての比叡山と同じです。
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いつもの林道からの鳥海山。
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逆光を受けたススキの穂。
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黄葉したカラマツがありました。カラマツの落葉を見たいものです。道路にも黄色い針葉がたくさん積もっていました。
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雪にごきげんのハッチ。
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ノウサギの足跡。