早稲田大学春秋会だより 平成28年12月15日
早稲田大学春秋会新春の集いご案内
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は春秋会の活動にご協力頂きまして厚く御礼申し上げます。下記の通り新春の集いを開催致しますのでご通知致します。 なお当日は南谷真鈴講師にお話を頂きます。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
日 時 : 平成29年 1月22日(日)午前11時より 場 所 : 大隈会館 301・302号室 講 演 : 南谷真鈴(みなみやまりん)講師 演 題 : 「世界七大陸最高峰を制覇して」 会 費 : 5,000円 講師略歴・1996年12月生まれ、早大政治経済学部国際政治経済学科2年
また、当日は新春の集いに先立ち、午前10時00分より「紺碧の空」歌碑に献花を行います。お時間のある方は「紺碧の空」歌碑前にお集まり下さい。なお、出欠の返信は開催10日前の1月12日(木)までにお願いいたします。お問い合わせは事務局まで。
~秋の墓参会報告~
平成28年10月1日、今にも降りだしそうな曇天のもと、護国寺の門前には朝の10時過ぎから参加者が集まり始め、挨拶やら雑談などで一時を賑かに過ごしつつ、総勢10名となる。今回は初参加者二名、若き女性の仲野さんと慶應OBの遠藤さんである。いつもの通り、大隈老侯の墓前を皆で掃き浄め、榊を供えてニ礼、二拍、一礼の後、一同は大石事務局長の指揮に従い、元気良く、声高らかに早稲田の校歌を歌い上げた。今年は異常気象、10月に入ったというのに半袖の軽装でも汗ばむ程の蒸し暑さ、しかし久し振りのお参りに、一同清々しい気持ちで墓前を後にする。敷地内近隣にある老侯の政敵「山田顕義」公の墓前にも表敬訪問し、往時に思いを馳せた後、お清めの飲食を門前の老舗蕎麦屋「弁慶」にて、一同和やかに過ごすこと暫し。食後は、所用にて中座の三名を除く7名が地下鉄を乗り継いで、麻布十番の善福寺、福沢諭吉先生の墓前へ向かった。 先生の強いご遺志にて、墓は極めて質素な、当に庶民に等しい佇まい、老侯とは対称的なこの偉大な先人に一同香炊き、礼拝し、遺徳を偲びつつ墓前を後にする。誰言うともなく、片手落ちはなかろうや、と再度改めてお清めの場所を探し当て、義塾OBの遠藤さん共々、大隈老侯、福沢先生を偲ぶ最後の余韻を存分に味わえた事は、今回の墓参会の大きな成果であった。(片岡冬里記) 参加者(敬称略あ順)遠藤安彦、大石和礼、鴛海量良、小野寺敏、片岡冬里、川崎大八、高原 孝、仲野綾子、守屋 孝、諸江昭雄 以上10名
~第119回秋季大会報告~
平成28年10月15日、例年になく雨天が続く異常気象の秋空が、久し振りに雲隠一つない快晴に恵まれた午前10時、大隈会館前にて、紺碧の空の碑に役員、幹事が集い、ニ礼、二拍、一礼の後、同歌を元気良く歌い上げ、清々しい気持で会場へ向かう。11時より、同会館201,202号室にて恒例の秋季大会が開催された。 今回は、第一部「臨時総会」、第二部「講演会」、第三部「懇親会」の三部構成、参加者総数43名、盛会であった。 「臨時総会」司会(野中現副会長) : 第一号議案/会則改正の件、今回は、役員改選のため、新体制に適合する会則改正案が司会より説明された。第二号議案/役員改選の件、会長渡部恒三氏は名誉会長へ、後任の新会長には海老沢勝二氏(元NHK会長)。会長代行鈴木宏治氏は顧問へ、後任は鴛海量良氏。幹事長高原孝氏は副会長へ、後任は諸江昭雄氏。その他、新設の相談役に6名、副会長は3名に減(内1名新任)、副幹事長は5名に増(内4名新任)など、新任者総数19名の大幅な刷新人事案が、会則改正案と併せ全会一致で承認された。 第三号議案は「紺碧の空の碑」移設の件、大学側からの打診で、新記念会堂の一画への移設提案、当会役員会にて検討結果辞退、現状維持の結論を報告、了承された。 「講演会」司会(諸江新幹事長): 早稲田大学学長代理、教育総合科学学術院教授、早稲田実業学校長の藁谷友紀先生による「早稲田大学のめざすもの」と題する講演。急速で大規模な社会の変動に対応する学び方、創立150周年へ向けたWaseda Vision 150などが熱く語られ、最後には早稲田大学の社会貢献の具体例として、日韓国宝半跏思惟像(中宮寺半跏思惟像と韓国国宝78号)の交流実現の一部始終を紹介された。 「懇親会」司会(青葉副会長): 冒頭の挨拶は、ご欠席の渡部前会長に代り西原春夫元総長、早稲田の義理人情のさわりをお話頂く。乾杯の音頭は伊藤哲子新相談役、乾杯の前に万感の想いを胸に早稲田野人の唄を歌い、出席者もつられて歌った後、元気良いご発声に呼応して一同杯を飲み干し、一斉に宴が始まる。歓談の中、お知らせや新入会員紹介などを含め賑やかな宴会となり、最後に校歌斉唱、戸塚常任相談役による前口上にて一気に高揚、石田副幹事長の凛々しい指揮により皆声高らかに歌い上げた。全体を通し、中身は濃く、かつ終始和やかな秋季大会となった。(片岡冬里記) 参加者(あ順敬称略) 青葉ひかる、安藤良男、安楽明郎、石田明人、伊藤哲子、猪瀬敏彦、岩間正春、薄井好雄、大石和礼、鴛海量良、片岡冬里、加藤善高、岸田正和、黒瀬笑子、輿水 敦、小高俊久、小太刀昌雄、後藤臣彦、齋藤徹也、坂木文雄、山藤 卓、鈴木宏治、鈴木敏雄、高橋 弘、高原 孝、田坂忠俊、田中寿三郎、土倉享一、出川達郎、手塚善雄、寺内清高、戸塚孝吉、中川幹雄、成瀬晴代、西原春夫、野中信男、信井文夫、松原邦博、南丘喜八郎、森 忠大、諸江昭雄、安井緑、山口雄次(参加者43名)
~鴛海量良新会長代行就任挨拶~
この度第119回秋季大会において海老沢勝二会長(昭和32政経)と共に会長代行に選任されました鴛海量良(昭和37政経)と申します。昭和26年設立の伝統ある早稲田大学春秋会の会長代行の大役、身が引き締まる思いであります。当会は、1300有余の数ある稲門会の中で唯一、会則第3条に「学祖大隈重信侯の建学の精神と遺徳を継承し…」と高邁な目的を掲げている誇り高い稲門会であります。今後の運営に当たっては、当会を設立して以来、当会の発展に貢献された諸先輩の皆さまに感謝の気持ちを持ちつつ、何ごとも“早稲田”をキーワードに進めたい所存であります。何とぞ会員皆さまと力を合わせて当会の発展に尽力する決意であります。よろしくお願い申し上げます。
~2016稲門祭・出陣学徒献花式 春秋会参列~
10月23日、稲門祭(ホームカミングデー)の早朝、恒例の音羽護国寺・大隈重信侯墓参を終えた鎌田総長、大隈家代表、奥島元、白井前各総長他関係者の出席の下大隈庭園と大隈講堂の間の通路傍に建立されている「平和の碑」前にて稲門戦没者に対する献花式が執り行われた。先の大戦において戦火に斃れた四千七百余名の卒業生、学生、教職員の霊を慰める為に西原元総長はじめ春秋会から多数の方にお集まりいただいた。 昭和18年10月21日、記録映画に残され繰り返し放映されている「降りしきる雨の中の明治神宮競技場」において出陣学徒壮行会が挙行された。奇しくも同日10月21日は東京専門学校(現早稲田大学)設立の日でもある。献花式に先立ち、碑建立に力を尽くされた西原元総長から碑建立の経過とその意義が静かに語られた。その中で、元総長が若き頃、学園紛争荒れるなか某先輩老教授と交わした会話が心に沁みた。「西原君、君は今のこの学園と戦時下の静かな学園のどちらが良いかね?」「それは静かな学園が良いです」「そう!」 といったやり取りのうちハッとした。学生が居てこそ学問の場が成り立つ。学生から学問の場を奪った戦争こそ問題だ。例え学園は荒れても学生が居る今のほうが学問の場に相応しい、と気が付いた。「平和の碑」の裏面に刻まれた戦時下の静かな学園を詠った頌、
征(ゆ)く人の ゆき果てし校庭(にわ)に 音絶えて 木の葉舞うなり 黄に輝きて 「1944年秋詠む 宇都宮満枝(旧姓・堂園)
年々、生還出陣学徒の出席者が減ってきている。碑の下には戦没稲門のご芳名簿が木箱に入りビニールで十重二十重に巻かれて納められているという。春秋会会員も学園にお立ち寄りの節は是非足を止めて頂きたいと願うこと切である。 (諸江昭雄 記)
~平成28年度「出陣学徒壮行の地」碑 追悼献花式~ 10月21日、秩父の宮ラグビー場傍のテニス場東コート・クラブハウス玄関脇に仮置きされた「出陣学徒壮行の地」碑前にて「出陣学徒の会」主催追悼献花式が執り行われ、会員の一人として春秋会伊藤哲子相談役、鴛海量良新会長代行と三人で列席した。 早慶両校を中心とした各大学の帰還出陣学徒列席者の数も減り、早稲田も出陣学徒の会前会長も欠席、平均年齢は90歳半ばに差し掛かっている今、何としても学園の後輩として碑の維持を繋いでゆかねばならない。 朗報は2019年、碑を新国立競技場の元の場所に戻すことが政府で正式決定されたという報告であった。これで出陣学徒の英霊や碑を建立した生還学徒が安心出来る。 (諸江昭雄 記)
~中野正剛先生・祥月命日墓参報告~
2016年10月27日、毎年恒例の墓参会に昨年と同じ青空が広がる中、多磨霊園に有志が集まった。 中野正剛先生の生き抜いた時代は、日清・日露戦争から第1次世界大戦、満州事変・日中戦争、太平洋戦争までの半世紀であり人間としての生きざまを試される過酷な時代であった。その間先生の雄弁と健筆は膨大な著作や雑誌に残され、漲る情熱と溢れる正義感は今も春秋会会員の足を墓参に向かわせる。民族協和のアジア主義から対欧米開戦に与したが太平洋戦争末期の敗色濃き中、終戦の為の重臣工作を謀って露見、東條英機内閣に追い詰められ27日自宅にて自裁した。この日は吉田松陰が小伝馬牢獄で刑死した日と同日。「花は桜木、人は武士」武士たる者は他から責任を問われ、囚われ、裁かれることを恥辱とする。潔く自ら責任を取り、自らを裁く。軍人東條英機は戦陣訓を守れず文人中野正剛に負けた。先生の孫、中野正道氏は墓参のためエジプトから一時帰国。祖父と最後の時を過ごしたご尊父正剛四男泰雄氏の思い出を語った。南丘喜八郎氏は松陰神社参拝後墓参。(諸江昭雄記) 参加者 中野正道・真由美、正剛三男達彦氏長女、鴛海量良、高原 孝、片岡冬里、中島久子、中島ヨシコ、南丘喜八郎、藤原忠夫、諸江昭雄
~春季東京六大学野球・早慶戦の応援~
10月29日(土)午前10時、信濃町駅前に春秋会会員10名、横浜稲門会員4名集合後、各自自己紹介し合い球場に向かう。球場入口には石田明人副幹事長が我々を迎えてくれて学生応援席の一番良い最前列に案内された。今シーズンは明大戦には勝利したが、立大戦に敗れ、既に明大が優勝。2位・3位争いの早慶戦。いよいよ応援バンド合戦が始まる。応援歌メドレー、チアリーダー20名による演技。ショッカーズのすばらしい演技。グリークラブの校歌、応援歌斉唱、学生応援席大いに盛り上がる。試合前のエール交換が終了。早稲田先発小島和哉(浦和学院卒)先攻、慶応先発加藤拓也(慶応高卒)後攻にて午後1時試合開始。1回裏慶応の攻撃、エラーで出塁した走者を適打により1点を失う。4回表早稲田攻撃四球にて出塁した走者を2アウト後適打にて1点を返し同点となり6回まで1対1の接戦。7回裏ヒット4本を集中され2点を失い3対1に敗れる。6回まで小島投手の好投であったが、相手加藤投手の早稲田打線を三振10、安打3と好投が輝いた一戦であった。試合後は信濃町駅前ジョン万次郎居酒屋にてスポーツ談義に始まりおおいに親睦を深めた。明日の早稲田の勝利を祈念し散会した。(高原 孝記) 参加者(敬称略あ順)小野寺敏、片岡冬里、加藤善高、坂木文雄、柴田親宏、高橋 弘、高原 孝、田中寿三郎、松原邦博、諸江昭雄
~関東大学ラグビー対抗戦・早慶戦の応援~
11月23日曇天のもと、1万8000人と超満員の秩父宮ラグビー場で14:00キックオフ。 早稲田は前半4分、ルーキーSO岸岡(東海大仰星出身スポ科1年)のキックパスを受けたWTB本田(副将)がトライで先制。早慶それぞれが交互にトライを決める前半戦は 15対13で早稲田がリード。 後半戦もシーソーゲームが続く。 試合を決めたのは、左タッチライン際でパスを受けた早稲田FL加藤(秋田工卒スポ科3年)が20メートルを突進、3点差を追う後半31分、慶応の2人のタックルを外し、ゴールライン手前でつかまりながらもインゴールに持ち込む。応援席の我々は早稲田のトライの度に「紺碧の空」で計5回もの気勢を挙げる。 早稲田のタックルの甘さが目立ち、接戦となったゲームであったが、結果は25対23と勝利して前後左右と握手しあい皆大満足で帰路につく。(松原邦博記) 参加者:小野寺敏、片岡冬里、坂木文雄、高原孝、松原邦博、諸江昭雄、守屋孝
~2017年・箱根駅伝応援の案内~
新春恒例の箱根駅伝は、正月二日例年通り往路「華の二区」権太坂上で応援します。素質あるメンバーが揃い、優勝を期待しています。 日 時: 平成29年1月2日(土)午前7時40分(時間厳守) 集 合:旧春秋会事務局(JR桜木町下車・徒歩5分) 参加申込は春秋会事務局または幹事高原携帯 090-4948-7309まで
~2017春の墓参会の案内~
恒例の春の墓参会は護国寺の大隈先生と、谷中霊園の小野梓先生、石橋湛山先生の墓参です。 日 時: 平成29年4月2日(土)午前10時30分 集 合:音羽護国寺前の交番脇 会 費:1000円(花代、線香代、電池、交通費)昼食は自腹でお願いします
~よろしくお願いします~
春の総会以降に入会された方4名です。輿水 敦、小針侑起、齋藤徹也、横山重文(敬称略あ順)
~会員の近況・返信のハガキから~
会員皆様の近況やお知らせをほんの一部ですが、紙面の許す限り紹介させていただきます。
朝倉俊之助・早大オープンカレッジに通って23年目になりました 浅田宗良・胸中山水、早稲田の杜よ、緑が揺れる、風が問う、お前はそれでよいのかと 安藤良男・8月イギリス旅行に行ってきました。EU離脱に拘らず活況を呈していました 岩間正春・藁谷先生のシステム研究所内に次世代ロジスティクス研究会を立ち上げました 大隅乙郎・読売カルチャーの落語教室に入門し、演じています。先生は桂歌助師匠です 川崎大八・決算短針も読めないのではどうしようもないので今は財務会計を学んでいます 小高俊久・エナジー&エコロジーセミナーに参加しています 山藤 卓・ボランティア歌声活動、第九合唱参加で毎日忙しくやっています 宮沢昭四郎・腰痛で通院加療中です
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