1月22日は、鶴岡市の合唱祭でした。なぜこんな季節にと思うのですが、鶴岡が中田喜直の「雪のふるまちを」の舞台だということから、「鶴岡冬まつり」の一環として行われているようです。
ここで、ひさしぶりに林光作曲の「うた」を聞きました。(詩は佐藤信)以前、酒田市の合唱祭で聞いたことがあり、ここで紹介したような記憶もあるのですが、再び聞くことができました。
演奏したのは、合唱コンクールの県大会で入賞し、東北代表になったこともある「鶴岡土曜会」です。ただし、この団を指揮、指導している人が、市の合唱連盟代表で、市立中学校の校長にまでなった重鎮ですから、ちょっと違和感がありました。
聞いていただけば、この曲は明らかに安保条約に反対する闘争について歌われたものだとわかります。
「微笑む死者は、まだ弔うな」という一節は樺美智子だとわかりますし、「とりでの上にわれらが世界、きずき固めよ勇ましく」は懐かしい「ワルシャワ労働歌」の一節ですね。
たたきつけるような3拍子は、歌声喫茶で歌ったロシア、スペインなどの歌を彷彿とさせます。
そういえば、「見上げてごらん夜の星を」も、実は安保闘争の挫折が背景にあるのだ聞きました。
ちなみに、土曜会の若い団員は、樺美智子や「ワルシャワ労働歌」について聞いても、キョトンとしていました。演奏する曲の学習会はしていないようです。
こんな曲です。さまざまな編曲があるのですが、これは劇団?が歌っているようですね。ユーチューブにあったものです。