自然が間近に感じられ、毎日が楽しく感じられる暮らしも、9年目になります。東北でよかった。東京育ちだけど東北人でよかったと思う今日このごろです。でも、東北人の多くは、気持ちを表現することが本当に下手ですよね。怒っていても、それがなかなか伝わらない。「素朴な東北人」なんて言われても、それは差別的表現ですよと言わずにニコニコしている。それは東北人が改めなければならないことだと思います。
連休に合わせて、山岳道路の鳥海ブルーラインが冬季閉鎖を終えて開通しました。山形県遊佐町吹浦から、五合目の大平口、鉾立口を通って秋田県にかほ市象潟まで続く道路です。
このために冬タイヤを履きかえずにいたので、野次馬根性でドライブしました。天気がよければ雪の上を少し登っていける準備もして。
しかし、開通2日目の29日は、朝は晴れていたのに、すぐに濃霧がたちこめ、雨が降ってきたので、歩くことは諦めました。それでも多くの車が来ていて、中には那須ナンバーや富山ナンバーもありました。
除雪に活躍した「働く車」が、鉾立駐車場に、まるで展示されているかのように並んでいました。
ところで、例の森のアオゲラは、まだ巣穴の横に貼りついて、巣穴を守っています。動かなければ迷彩色で見えないのに、近づくとツツっと後ろに回って隠れたり、上に登っていき、それから飛んでいきます。そして近くで口笛のような声でピユピユと鳴きます。
こんな人通りの多いところに巣穴を作るなんてバカなやつ、と思ったことを今は後悔しています。彼は、人間は脅威ではあっても、もっと恐ろしいヘビやカラスのリスクを避けようとして、敢えて人目につく場所を選んだのではないかと思います。首都圏でも、昔は見かけなかった野鳥が住み着くようになりました。シジュウカラ、メジロ、コゲラ、ハクセキレイetc. スズメやツバメも大昔、敢えて人里に暮らすようになったのだと言います。
きのう、巣穴の横を通ったら、巣穴の中にチラリと何かが見えた気がします。抱卵中の雌が顔をのぞかせたかもしれません。