現役の米蔵でありながら、観光名物でもある山居倉庫を守る大ケヤキが新緑に包まれています。
去年はこのケヤキでミミズクのアオバズクが「ホッホ、ホッホ」と鳴いていましたが、今年も来るだろうかと心配です。というのも、去年の夏からライトアップを始めたからです。全国で流行るライトアップとイルミネーション。「喉元すぎれば節電を忘れ」ですかね。
さて、時々話題にするハシボソガラスのくるみ割りの続報です。隣のカラスをまねて、信号機の高さから落としている、ちょっと間の抜けたカラスは、怪我の功名というのでしょうか、落とす場所が交差点の真ん中だったのが功を奏して、クルミが車に轢かれてしまい、苦労しないでクルミを味わうことができました。車の力を借りてクルミを食べるという発見をしてしまったわけです。以来、毎日のように彼が、行き交う車を尻目にぐちゃぐちゃのクルミの残骸をつついている姿が見られます。
そのころから、例のアオゲラの巣の近くの道端の堆肥の中には去年のクルミが埋まっているのですが、ここにクルミを探しに来るカラスが増えました。どうやら、クルミを割って食べるというご褒美つきのスリリングな遊びが流行するきざしです。
クルミを見つけたぞ
今朝は、我が家の前でも1羽のカラスがクルミを落としていました。
割れなかったなあ
どこに落とそうかな?
うまく割れたクルミ
このカラスはどこでクルミを探すのでしょうか?
きっとカラス共通の餌場があり、そこで情報を得るのでしょう。好奇心の強いカラスのこと。おもしろそうだぞ、やってみようということになってまねするカラスが現れ、今、流行のスピードが上がり始めたということではないかと思います。いも洗いで有名になった「幸島のサル」のようにだれか研究しないかなあ。文化とは、だれかが創造し、それが周囲に伝わって、やがて爆発的に広がることだとか。カラスにも文化があるなんていうことになったら、これは大発見です。