梅雨らしくない晴天、おまけに朝晩は気温が低く妙にさわやかな東北の日本海側。
鳥海山南麓から滝の小屋まで登る林道をドライブしました。林道の終点、滝の小屋駐車場付近は、ケータイによれば標高1100Mほど。ここでコンビニの弁当を食べて降りてきました。このあたりには、ニッコウキスゲが咲く湿原があるのですが、まだ残雪に覆われていました。
途中で出会ったのは……。
ミヤマカラスアゲハ
ヤマキマダラヒカゲ

このヤマキマダラヒカゲは、帽子や肩にとまったりして、あまり人を恐れないようです。人なつこく感じるほど。今日も、車のバンパーにしがみついて「私を街に連れてって!」と言っているみたいでした。
なんでもこのチョウは、以前はキマダラヒカゲと呼んでいたのが、実は2種いるのだわかり、ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲに分類されたのだそうです。そしてこれは多分ヤマキマダラのほうらしいのですが。それにしても、翅の裏側は地味ながらジャワ更紗(バティック?)のようなデザインで、驚かされます。デザインといえば、サカハチョウという小さなチョウの翅の裏側もハッとするデザインでしたね。前回、このコースの入口で出会ったサカハチョウをもう一度紹介すると……
サカハチョウ

ところで、柳絮(りゅうじょ)というのをご存知でしょうか? 柳やポプラの綿毛のことで、俳句の季語にもんっているはずです。ちょうど今頃この柳絮が飛ぶのですが、ヤナギ類のこんな穂から飛び出します。風にのってフワフワ飛ぶ光景は、逆光で見るとなかなかきれいで、映画の一場面になったりもしますね。
柳絮

この木を「ブラシの木」と呼ぶ人がいます。

本当のブラシの木は、オーストラリア原産の赤い花で、横浜などではよく見かけるのですが。こちらの白いブラシは、ウワミズザクラ、東北ではアンニンゴとも呼ばれます。赤い実が実りクマの好物だとか、果実酒によいなどと本には書いてあるのですが。