またまたカラスの話です。
その1:高校前の交差点で、信号機ランプの高さからクルミを落として割ろうとしていたカラスについては、前に書きました。彼(彼女?)は偶然、車がクルミを轢きつぶすことに気づいて、それからはクルミを路上に置いて、上で待つという方法にこだわっていました。たぶんそのカラスだと思うのですが、時々電線にとまっています。車で通るときに見るだけなのですが、たいてい下にはクルミが置かれている。しかし、なぜかいつもセンターラインやレーンのラインの上に置かれているのでタイヤが通らず、手伝ってやりたくてもできません。帰りに見ると、カラスもクルミも消えています。轢きつぶされた殻の残骸も残っていないので、諦めて持ち帰ったか、場所を変えたのでしょうか?
先日は、何を考えたのか、車が通らない遊歩道の上の電線にとまっていました。たぶん、遊歩道にクルミを置いたのではないでしょうか。自転車で通りかかった小学生が何かをみつけて拾ってポケットに入れたのです。きっとクルミだと思います。無表情に見えるカラスですが、きっとあっけにとられているんだろうなと、思わず笑ってしまいました。賢いといってもこの程度だねカラスくん、と心の中で突っ込んだのですが。
その2

これはハシブトガラスです。(ちなみにクルミを割るのはいつもハシボソガラス。)
ここは「万里の松原」と呼ばれる松林の一角にある駐車場で、正面は酒田市の武道館。県立高校もすぐ隣です。ここに車を入れようとしたら、運転していた連れ合いが、「カラスがジャンプしている」と言うのです。ジャンプ? カラスは歩く時、2本の足をそろえて跳ぶように歩く(ホッピング)から、そのことだろうと思ったのですが、車を降りてしばらく見ていたら、このカラス、普通にのんびりと歩いていました(ウォーキング)。と、突然、体を上下に細かく揺すって、いわゆるシェイク。(ハトなら前後に揺するけれど、なんと上下です。)ラジオ体操の前の軽いジャンプのようにも見えます。これはもう、カラスが踊っているとしか思えない。彼、ないし彼女は、時々シェイクしながらまっすぐ歩いて、植え込みを乗り越えて去っていきました。
これまでにも、死んだふりをして仲間をおどかそうとしたカラスや、ラグビーみたいにアイスクリームの棒を取り合って遊ぶカラスを見たけれど、ダンスするカラスは初めて見ました。