自宅の紫陽花を撮ってみました。
接写したものは、標準系のズームに接写レンズを取りつけただけです。
紫陽花も品種改良が進んで、珍しい色や形のものがありますね。これは母の日のプレゼントとして贈られてきた鉢植えを裏庭に植えたもので、再び花を咲かせるのに数年かかり、今年初めて咲いたものです。(紫陽花は、立秋前に、枝先から2節以上の部分を切らないと、翌年は花をつけないと言われます。しかし、こちらでは紫陽花の花は梅雨の終わりごろ咲き始め、夏でも花が残っているので、剪定が難しいらしいのです。近所でも剪定はしていないのではないでしょうか?
ところが我が家では、狭いところにすまなそうに植えられていて、じゃまにならないようにたびたび切られてしまうのです。「切ると花をつけないよ」と控えめに言うのですが、気を許すとバッサリ。
それに、北側の裏庭ですから、雪が吹き溜まり、折れてしまうこともしばしば。というわけで、やっと咲いた紫陽花はひとしおいとおしい。ぼくの紫陽花ではないのにね。
ところで、酒田市の郊外には写真家、土門拳の記念館があります。その記念館は通称拳湖と呼ばれる池のほとりに建っています。そこにはたくさんの品種を集めた紫陽花園があります。こちらでは、花が終わるころにプロが剪定し、その枝は自由に持ち帰ることができるそうです。こうして美しく珍しい紫陽花が広まるのはいいことですね。
紫陽花の品種改良は、日本の固有種に西洋紫陽花をかけあわせることから始まったと聞きました。でもその西洋紫陽花は、シーボルトが日本から持ち帰った日本紫陽花がもとになっているそうです。シーボルトの妻、たきの名から、その紫陽花は『オタクサ』というそうです。『おたきさん』が訛ったのですね。)
今年もそろそろ見ごろだと思うので行ってみたいのですが、なかなか時間がとれません。酒田の隠れた名所のひとつです。