森には低木としてマユミやツリバナ、それにコマユミなどもあります。どれも花は地味ですが、実が赤くなってはじけると花のようで、秋になるととてもきれいです。因みにコマユミはDNAレベルではニシキギと同じものだそうで、真っ赤に紅葉します。
で、そのコマユミの1本の葉に、突然虫こぶができたようなのです。小さな葉にごつごつしたようなものがたくさんあるのです。ところがよく見ると、虫こぶに見えたものはカメムシの赤ちゃんがならんでおしりをつき出している姿なのでした。

拡大したので数匹しか写っていませんが、無数の小虫がうようよしていて、虫が苦手な人は引いてしまうかもしれません。
図鑑で調べると、キバラヘリカメムシという、成虫は褐色のカメムシで、でも翅に隠れた腹は黄色っぽいのが「キバラ」という名の由来のようです。子どもの虫は、その「キバラ」をさらして、虫こぶに擬態しているのかも。
ところで、酒田もようやくいつもの夏らしくなってきました。いつもの夏とは、高温低湿、つまり厚いけれど湿度が低いということです。でも、こうなる前に大雨が降ったりして、そのたびに森ではキノコガどっと生えてきます。キノコの季節は夏から始まるのです。(春限定のきのこもありますが。)
そのなかで赤いキノコ。名前は不明です。毒があるかないかはあまり関心がありません。野山のキノコは見るだけ、撮るだけにして、決して食べないつもりです。見分けられる自身が全くないので。
でもこれはよこわかります。マンネンダケ、漢方名「靈芝=れいし」ですね。時価数千円? 漆を塗ったような光沢があり、妙薬だそうな。でも何の薬なのかな?