台風21号は、東北の日本海側では北風を呼び込み、気温が下がりました。一夜明けた24日、朝霧が薄れるに伴い、雪化粧した鳥海山が姿を現しました。午後、車で出発。
　鳥海山の紅葉は中腹からやや下のあたりに赤い帯が見えました。赤く染まっているのはブナです。
　移住してきて８年ですが、紅葉は一度として同じだったことがありません。夏と秋のの気温や天気が関係するのだとは思いますが、ブナやケヤキは、年によっイェ赤くなったり、黄色くなったり、茶色くかれてしまったりするのです。今年は、天候不順で期待も低く、事実一般的な紅葉はいまいちというところですが、ブナだけはかなり赤く見えます。
　この赤いブナ林ですが、遠く離れると紫色に見えます。空や遠くの山が青く見えるのと同じ乱反射で、赤い色が青みがかり、紫色になるのではないかと思います。
　鶴間池は、葉を落としたブナが目立ってきました。白く見えるのがブナの枝や幹です。
　より高度の高いところでは、ブナの木は完全に枯れ木状態です。ブナをホワイトオークとも言いますが、中の材が白いだけでなく樹皮が白いので、葉を落としたブナの森は、樹氷のようにもガイコツの森にも見えます。