去年、雪に埋もれた切り株にびっしりと生えたキノコを見て目を疑いました。実は秋に生えてきたキノコが雪の中で冷温保存されていたのではないかなどと密かに考えたりもしました。
　今年の冬は雪が少なく、切り株は隠れていないので、毎朝チェック。まだ生えてはこないな、去年のキノコはたまたまだったのかな？などと思っていると、数日前から急に生え出しました。やはりまちがいなく真冬に出てくるキノコなのです。
　検索すると、真冬に出るキノコにはヒラタケやエノキダケがあるそうです。写真で見る限り、これはエノキダケに似ています。でも、スーパーや八百屋さんで見るエノキとはだいぶちがうのですが、野生種のエノキはたくましく濃い色があります。
　小学生時代、まだ珍しかったエノキの人工栽培の実験をしたことがあります。科学雑誌を通じて、菌類研究所とかいうところから種菌を取り寄せたのですが、そのころのエノキは、まだ白くなくて茶色く、笠も開きました。こんなにたくましそうではなかったけれど。