「県民は貧乏だから感染者は出ないだろう」などと他人ごとのように言っていた山形県でも、一人感染者が出てから、２桁の人数になるのはほんの数日。感染リスクは低いと思われる森の散歩でも、マスク姿の人を見かけるようになりました。

　森ではジョウビタキを見かける季節です。この鳥は、暖かい地方では冬鳥として人気があるのですが、このあたりには北に渡る途中で立ち寄るらしいのです。
　人気の理由は、冬でも縄張り意識が強く、見張り場所で人に向かって「カッカッカ」と鳴くのを、人懐こい鳥だと勘違いされるかららしいのです。
　渡りは雄、雌が別々の集団になるようで、雄を見つければちかくに別の雄が何羽もいたりします。
　ジョウビタキ♂
ジョウビタキ♀

　森は松枯れが広がり、この冬もたくさんの松が伐採されました。キツツキが増えているのも、枯れ木が多い証拠だと思います。この森には３種類のキツツキがいます。そのうちのコゲラは、都会でも住宅街などにいて、庭木や並木をつついていたりしますね。キツツキは、さえずるかわりに、枯れ木をドラムロールのようにトロロロンと叩くのですが、コゲラは短めのロール打ちになります。横浜で、キンキンした聞きなれない音がして、何かと思ったらコゲラがテレビアンテナを叩いていていたことがあります。コゲラ
アオゲラ
[アカゲラ

　森では、年配の人が、孫らしい子どもを連れて散歩している姿も見かけるようになりました。せっかくすばらしい森があるのに、子どもや若い人には見向きもされていないのを残念に思っているのですが、理由はともあれ、関心を持ってもらえたら嬉しいことです。