しばらく出会う機会がなかったリスに、最近またよく会うのです。でも、ベストシャッターチャンスは、カメラを持っていないとき。
たとえば、小雨が降っている夕方、現れたエリスが私たちの横を並ぶようにして走り、先に行っては木の幹に飛び移ってこちらを見ている。そしてまたぴょんぴょんはねていく、なんていうことがあったり。
今朝も雨がかなり強かったのですが、地上でうろうろしていたリスが、こちらにはお構いなく活動中です。しばらく見ていたら、松の木の小さなウロに消えました。この木には根元にも大きな穴があり、中は中空になっているらしいので、通り道に使っているのでしょう。
どのリスも、エリア(なわばり?)が別なので、別のリスだとわかります。彼らがそろって人慣れしてしまったのか、それとも人を気にしなくなったのか。私たちをいつも観察していて、親近感でなくても危険がないことは感じているのかもしれません。あいつらは、空気みたいなものさ、とかなんとか。
中でも昨日会ったリスは、特に人に対して無防備です。出会う場所から推定すると、去年の5月にお目見えした、当時はよちよち歩きの赤んぼだった兄弟リスの1匹らしいのです。地上でウロウロしているところだったのですが、私たちを見てそそくさと遠ざかっていくかと思いきや、木に登ってからも3メートルくらいの距離からこちらを観察しています。最後の1枚は、真上から見下ろして私たちを見ている姿です。これじゃあ、クルミかピーナツで餌づけできそうな気もしますが、いかんいかん、そんなことをして、野生の生き物をなれなれしくさせてはいけないと、自らを叱咤しています。
地上で探し物?
それとも何か隠したの?
だれか来たから木に登ったよ
ここから見物してやろう