昨夜は突然の嵐でした。でも、予報されていた雷はなく、何事かと思うような強い風と雨が降ったようでした。でも、窓から様子をのぞくと、何事もなかったかのように静かで、そのまま夜が更けていきました。これが昨夜の寒冷前線の通過です。
今朝は嵐の後の晴れ。雲が浮かんではいるけれども、塵のないきれいな青空です。朝日を浴びて食事中のリスもごきげんなようすです。
この季節になると、夜中に空から声が降ってきます。ビーグル犬ハッチが天国で吠えているようなトーンでドキリとしますが、シベリアから渡ってきた白鳥の群れです。
森でも鳥の姿が増えました。南に渡るヒヨドリの群れ。北から来たツグミ。山から下りてきたウグイス。ウグイスは藪の中に隠れるように活動していて、姿は見えないのですが、声で存在がわかります。もちろんさえずるのではなくて、舌打ちをするような「チャッチャ」という無声音。笹鳴きというのでしたね。周囲をぐるりと囲まれていて舌打ちされると、ちょっとめげてしまいそう、というのは冗談ですが。
写真は、今朝めずらしく路上にいたウグイスです。どこか弱っているのか、地上をホッピングしていて、その後飛んでいきました。
大きさが鳩サイズのカケスも群れで山から下りてきています。ジェージェーという嗄れ声が彼らの地鳴き。でもそれはきれいな声で物まねをします。きれいすぎて本物と違いすぎて不気味なことも。色がきれいな鳥ですが、めったに姿を見せません。でも、ナラの木のドングリを収穫しにきていて、リスともめていることもあります。
こちらはヒタキです。尾の根元が青く見えるのでルリビタキの雌だと思います。ルリビタキなら留鳥ですが、それでも山と里の間の移動はするのでしょう。
これを書いている今、外は再び荒れ模様。寒冷前線が通過した後、日本海に高気圧が張り出して冬型になったためです。この雨がいわゆる時雨で、俳句の季語としてのイメージとは違って激しいものです。そして降ったかと思うとすぐにやんで晴れ間が見える。秒単位で天気が変わるのが特徴です。時雨が雪にかわるといよいよ冬です。そろそろタイヤ交換を考えなくては。