夏の酷暑で、今年の紅葉はさぞきれいだろうと思っていたのですが、残念ながら鳥海山などに見に行く機会がありませんでした。すでに冬型の気圧配置になることもたびたびで、どんよりと垂れこめた雲間から山肌の雪が見えたりします。
紅葉前線はすでに街中に降りてきていて、隣の鶴岡市では、ニシキギや桜、カエデが見事に染まっています。
一方、酒田では色づきがイマイチなのは、気温の日較差が鶴岡よりゆるいためか、季節風に塩分が含まれるためなのかもしれません。
それでも、街路樹の若いケヤキは例によってそれぞれがとりどりの色合いに染まっています。隣同士の木でも一方は赤、一方は黄色など、ケヤキは他に合わせようとか忖度しようなどとは少しも思わないようで、この不統一感がぼくは好きです。(車を停めて撮影できないのは残念です。)
横浜にはケヤキと同じニレ科の秋ニレの並木がありましたが、これも同じように木ごとに色合いが異なる紅葉でした。
山の紅葉も、黄色いミネカエデやダケカンバ、赤いナナカマドなどがモザイクのように山肌を染め分けます。逆にブナは一体が同じ色に染まる傾向がありますが、年によって赤茶色、黄色などと違う色になるようです。山は遠くからは青く見えるものですが、ブナが赤く染まる時、この青く見える作用が働くためか紫に見えます。そして葉を落としてしまったブナは霧氷のように白く見えます。ブナの灰色の樹皮や梢が遠目に白く見えるのです。ブナをホワイトオークと呼ぶのはそのためかと思いましたが、ブナは中の材も白いのですね。(台風で倒れて伐採されたブナを見てわかりました。)
先日の朝、散歩を追えて車に乗り込む寸前にリスが現れました。県立高校の敷地のすぐ隣です。去年出会った生まれたばかりの兄弟リスに遭ったところですから、この大きなリスは彼らの母親かもしれません。(夏よりも体が灰色になっていることに注目です。冬毛に変わり始めたためです。)
撮影に失敗、しっぽだけ
動きをとめて人を観察
見覚えのある人だぞ
お日さま、今日もよろしくね