銀座王子ホールでのピアノリサイタルを前に十数年ぶりの銀ブラ。
早めの夕食、銀座で寿司といっても久兵衛や数寄屋橋次郎といった高級店ではなく、また廻る寿司屋でもない、ごく普通のお店で済ませ、黄昏の銀座に繰り出しました。
まず驚いたのは、街並みが広く感じたことです。街路樹や歩道がスッキリと整備され電柱電線類が皆無です。また中央通りを見渡して以前から知っている建物はほとんどありません。ほとんどのビルが建て直された感じです。
見覚えのあるビルといえば四丁目交差点の三愛、服部和光とライオンビアホールぐらいかな。デパートの三越、松屋、松坂屋はどれもリニューアルか建て替えられていました。
資生堂、ヤマハ、東京ガスなど多くは建築デザインを競うように建て替えられ、まるで建築見本市のようです。そして、そこに入るテナントは衣服や装飾品の海外高級ブランドのブティックばかり。行き交う女性もどこかあか抜けていて新宿、渋谷とは違います。
以前よく行ったヤマハへ、1階にあったレコードCD売り場はなく広々としたエントランスに、フロアー案内を見ると楽器・楽譜売り場やヤマハホールはありますが、CD売り場は見当たりません。後で覗いた山野楽器も同じ、楽曲はネットでのダウンロードが主流の昨今ではやむを得ないのかな。
松坂屋あとにオープンした銀座シックスへ。
どのブティックにも入口にドアーマンが立ち、これでは購入予定のない人は入りにくいでしょうに、もしかしたらそれが狙いかも。これで商売が成り立つのは、さすが銀座だなと変なところで感心。
そこは素通りして、6階の蔦屋書店へ。
ここも広々としたフロアーでテーマごとに書籍や小物グッツなど洋書・和書が混在で陳列されており、以前に行った代官山店とはターゲット層の違いがわかります。再度、時間に余裕をもって来たいものです。
そんなことで、川崎からのお上りさん、時代の変化を痛切に感じさせられたひと時でした。
ところで、「ロー磨秀のピアノリサイタル」ですが、ブラームス、シューマン、ドビュッシーは全体に少しテンポが速めでテクニック的には、よく弾けているなという感じでした。特にシューマンの子供の情景の最終曲「詩人のお話」の演奏は、かなり感情移入して弾いていましたが、その後のホギー・マイケル、Gガーシュウィンを聴いて、なるほどこれが彼の演奏スタイルか。ジャズ風に感情を表に出していく方が伸び伸びと自然のようです。
今後の成長を注目したいと思います。
久々の演奏会