幸い、酒田は雨域を外れたのでなにごともなかったように平穏です。しかし最上川は大河なだけに、河口付近では後から水位が上昇し河川敷にも水があふれて、6日が予定の花火大会も中止になりました。もっとも、この花火は、コロナ感染者が急増しているのにやるのかという声もあり、また全席有料になったことへの批判もあったので、中止はとりあえず問題を棚上げした形です。
水害がまだ深刻ではなかったころ、地元のテレビが避難所でインタビューしました。
「線状降水帯が停滞したそうで、大変でしたねえ。」
「はい、本当に雨粒がつながって見えるほどの強い雨で、とてもこわかったです。」
なにげない会話なのですが、もしやこの人は、雨が1本の線に見えるほどの激しい降り方をするのから「線状降水帯」だと思ったのかなと、ちょっとほほえましく感じてしまいました。
それで、大好きなNHKの「子ども科学電話相談」を思い出しました。子どもたちの質問には、子どもならではのおもしろい発想があったり、恐竜好きな子どもにとって小林先生はアイドルなのだなあと感心させられるのですが、中には大人げなく、相手の年齢、「学年を配慮できず難しい言葉で説明してしまう先生もいたりします。
1年生が「海の魚はどうしてお塩のとりすぎにならないのか?」と聞くと「たんすい」「えんすい」ということばを繰り出し、浸透圧で説明していました。それじゃあわかるわけがない。でも子どもは「わからない」とは言えないので「わかった」と答えるしかありません。汗をかきかき説明する大人の姿がおもしろいのがあの番組なのだなと思います。それと、自分自身が現役の研究者と、常識(それももはや古い常識)をまとっただけの「先生」との差も、はっきり見えてくるこわい番組でもあります。
最後に、最近の森で出会った生き物の写真です。
ジャノメチョウの仲間、ヒメウラナミジャノメです。翅の裏のもようがとてもおもしろいと思います。
このリスは、人を見るとそこでかたまっていたあの子リスです。そうとわかるのは、リスにはいわゆる縄張りがあるので、見た場所でわかるのです。久しぶりに会いました。少し成長したようで、かたまらずに余裕で食事しています。でも他のリスより安心距離が少し近いので、ゆっくり撮影できます。