森のリスたちの冬の衣替えがほぼ完了したようです。
　夏とは別の種類のリスかと思うほど違います。赤黒かった夏毛は灰褐色に替わりました。耳にも長い毛が生え、ウサギのように耳が長く見えます。
　酒田の今の季節は、冬型の気圧配置になると空に積雲が押し合うように並び、そのすき間から青空が見えたかと思うと、次の瞬間に強い雨が降るという具合です。いわゆる「時雨＝しぐれ」ですね。
　雨が降っていなくても、風が強いと危険が察知できないからか、リスはあまり出てきません。
　今朝は風のない「リス日和」。あちこちでリスが冬の支度にいそしんでいました。
　まずおひさしぶりのビッグダディ、またの名を爺さん。発情期だからか、妙に元気で溌溂としています。去年は木から落ちたし、白内障もあるようなのですが。
　私たちを見て、近づいてわざわざ近くに来たのは、余裕を見せようとしたのかな？
　若いリスは、たくさん食べて栄養をつけたり、食料を貯蔵したり、枯れ枝の樹皮など、巣材を集めたりしていました。ねぐらを暖かくするんですね。
　このリスも、巣材集めの手を休めて、見下ろしています。リスはけっこう好奇心が強いのです。