これは連続写真ではありません。12日のリス
13日のリス

　1枚目は12月12日8時12分、2枚目は13日7時59分に撮影しました。
　同じリスが同じ場所でクルミを食べています。同じポーズ。カメラの位置も同じ。リスの右腕に亜残る赤み。左に曲がった尾。まちがいなく同じリスです。
　どうってことないと思うかもしれませんが、今までで、今日見たリスが、翌日同じ場所にいた例はありません。こちらはつい期待するのですが、そんなルーティンはリスにはないらしいのです。
　でもこのリスは別で、こだわりが強いのか、人への警戒心が薄いのかもしれません。
　最初、このリスは近くの藪の中にいました。クルミの木の多いところで、地上に降りてクルミを拾い、そのまま藪で食べるのは、リスにありがちな行動です。でも、そこは大きな道路に面していて、クルミを齧る音で存在を知らせるようなものです。秋が深まり、藪を形作る枝が葉を落とすと、リスの姿が見えるようになりました。
　しかしリスの方は、そこが安全な場所だと思い込んでいるらしく、何人かのカメラマンがレンズを向けても平気でいたのです。
　その繰り返しで、警戒心が弱まったのだと思うのですが、次のお気に入りの場所がここだったのでしょう。ちょうど人の目の高さで、もちろん近づきすぎれば逃げるのでしょうが、レンズを向けるぐらいでは動じることなく、食べ続けています。
　酒田は昨日から雪が降り始めました。雪が小止みになったらカメラを持って散歩に行けるかもしれません。雪を背景にこのリスが撮影できればいいなと思うのですが。